今回レビューは、映画は『スリー・ビルボード』です。
何者かに娘を殺された母親(主人公)。
進展のない捜査状況に業を煮やした彼女は、警察を糾弾することにした。
その方法とは、道路脇に立てられている3枚の巨大な看板に、地元警察署長への批判文を掲載すること。
町の人々や警察関係者からの猛抗議を受けるが、彼女の反発心はさらに大きくなり、やがて事態は思わぬ方向に…。
公開 | 2018年 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 115分 |
主演 | フランシス・マクドーマンド |
監督 | マーティン・マクドナー |
脚本 | マーティン・マクドナー |
第90回アカデミー賞やヴェネツィア国際映画祭など、多数の映画祭で受賞した話題作です。
解釈が別れる作品ですが、難しいことは抜きにして観てください。
観終わった後、不思議な爽やかさを感じます。
普段はサスペンスばかり見ている私ですが、ヒューマンドラマもいいものだなと感じさせられる一本でした。
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【スリー・ビルボード】ネタバレなしのあらすじと映画レビュー。全員、クセが強い!
出演者はみんな演技力がすごいです!
約2時間と少し長めの作品ですが思わず見入ってしまいました。
そんな『スリー・ビルボード』を観たみんなの感想はどうだったのでしょうか?
Twitterでの評判
本作をクライム・サスペンスと分類している動画サイトもありますが、実際に視聴してみるとヒューマンドラマと捉える人が多いですね。
私もそれに同感です。今までにない後味の映画でした。
【スリー・ビルボード】あらすじと解説

主人公はアメリカの田舎町に住む女性です。
彼女は心に深い傷を負っています。
なぜなら、娘が殺人事件の被害者となってしまったからです。
しかも、暴行された挙句に遺体に火をつけられるという残忍な手口でした。
田舎町での事件だったため、その当時は大きな話題になりましたが、犯人は見つからないまま時間が経過。
事件は次第に風化しはじめていました。
そんなある日、車を運転している彼女の目に、ある光景が飛び込んできました。
それは、事件現場付近に建てられた大きな広告看板。

今ではすっかりボロボロですが、これを見て彼女は、あることを思いつきました。
それは、捜査の進展がないことに抗議するため、地元警察への批判メッセージをこの巨大な広告看板に掲載することです。
彼女はすぐに行動に出て、警察署長に対する非難メッセージが書かれた看板を立てました。
すると、これがメディアに取り上げられて大きな話題となります。
当の警察署長本人はもちろん、これを快く思っていません。
そして、署長の部下もまた看板のことを疎ましく思っています。
この部下がそう思うのは署長のことを慕っているから、という理由だけではありません。
実はこの署長、末期ガンのため余命が短かく、人生の最後を不名誉で汚してほしくなかったのです。

そして事件は起こります。
なんと、署長が拳銃自殺したのです。
『自殺の理由は看板のせいではない』と遺書には書かれていましたが、誰もがあの看板が原因だと考えています。
そして最も嘆き悲しんだのが、あの部下です。
彼は完全に頭に血がのぼってしまい、広告掲載を引き受けた会社の責任者に重傷を負わせます。
時を同じくして、何者かによって看板に火が付けられます。必死の消火活動もむなしく、看板は全焼してしまいました。
騒動は次第にエスカレートしはじめ、物語は大きく動き出します。
印象に残ったシーン

ネタバレになってしまうので詳しいことは言えませんが、一見、悪そうなやつが実はイイ人だったというストーリーがとても印象的でした。
さらに、物語中盤を過ぎたあたりから、主人公が途中で交代したかのような雰囲気になります。
このようにに感じるのは私だけかもしれませんが、今までにない感覚だったので、いい意味で驚かされました。
ジャンルとしてはヒューマンドラマなので、サスペンスのような大ドンデン返しはありません。
しかし、見終わった後にはどこか爽やかさを覚えます。
【スリー・ビルボード】ネタバレなしの映画レビュー:まとめ

先ほどもお伝えしましたが、どう見ても悪役にしか見えなかった登場人物たちが、実はとてもイイやつだったということが分かります。
そのおかげで気分がほっこりしました。
いい映画ってこういう作品のことなんだなあと思わされます。
また、実生活でも外見ばかり気にしないで、中身にも注目しようと思わせられました。
物語のキーパーソンはサム・ロックウェルが演じる人物です。私はこの作品で彼のファンになりました。
さて、他にも面白い映画はまだまだありますので、このブログで紹介していきます。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
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