今回レビューする映画は『スプリット』です。
見知らぬ男に拉致された3人組の女子高生。
彼女たちが目覚めたのは殺風景な密室だった。
途方に暮れるなか、ドアの外から聞こえてきた女性の声。それを耳にした3人は声を上げて助けを求める。
その声を聞いて部屋に入ってきたのは、女性の服に身を包んだ誘拐犯の男だった…。
公開 | 2017年 |
製作国 | アメリカ |
再生時間 | 117分 |
主演 | アニャ・テイラー=ジョイ ジェームズ・マカヴォイ |
監督 | M・ナイト・シャマラン |
脚本 | M・ナイト・シャマラン |
本作は、俳優の見事な演技力が話題となりました。
キャストされた俳優(ジェームズ・マカヴォイ)の凄まじい演技力に注目です!
性別や年齢を超えた24の人格を演じ分けてます。
その怪演ぶりを観るだけでも視聴する価値があります!
あと、作品の最後にちょっとした驚きもありますが、それは観てのお楽しみです。
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映画【スプリット】のあらすじをネタバレなしで紹介。注目はキャストにあり!
まずは映画『スプリット』に関するTweetを見てみましょう。
狂気の演技がどんな評判なのか楽しみです。
個人的には、女装したジェームズ・マカヴォイが強烈な印象として残ってます!
Twitterでの評判
やはり、私と同じような感想を持つ人がたくさんいますね。
シャマラン監督って、物語の大事な背景描写をすっ飛ばすイメージがあります。
なので、『ストーリーが面白かった』と言うより、俳優の演技がすごかったという声が多いようです。
【スプリット】あらすじと解説

友人の誕生日パーティーから帰宅する3人の女子高生。
しかし突然、見知らぬ男にスプレーを吹きかけられ、こん睡状態のまま拉致・誘拐されます。
彼女たちは目覚めたのは地下の密室。
状況が全くつかめないまま混乱していると、誘拐犯の男が扉を開けて入ってきます。
紳士的な対応で彼女たちに手錠をかけたり乱暴することもありません。
しかし、彼が誘拐犯であることに違いありません。
彼女たちは必死に抵抗を試みますが、抵抗むなしく監禁はさらに続きます。
数日が経過したある日、監禁部屋のすぐ外から、犯人と女性が話し合っている声が聞こえてきました。

彼女たちは鍵穴から大声を出して、自分たちが監禁されていることを訴えます。
その声に気付いた女性はこちらに近づいてきて扉を開けました!
部屋に入ってきたのはなんと、犯人の男…。しかも女装しています。
実は先ほどの男女の会話は、誘拐犯が二役を演じていたのです。
この男はいわゆる解離性人格障害で、自分の中に何人もの人格が同居しているのです。
神経質なデザイナー、女性、リーダー役の男性、9歳の男の子などの様々な人格が次々と現れます。

しかも犯人の男は自分の症状を自覚しており、普段は精神科医に通院しているというからたちが悪い…。
ちなみに、カウンセリングを受けるときの人格はリーダー役の男性です。
彼には、それぞれの人格が表に現れる順番を決める役割があります。
そんな彼が今、最も気にしているのは『ビースト』の存在。もうすぐ覚醒の時を迎えるというのです…。
はたして『ビースト』とは一体何者なのか?
そして、監禁された彼女たちはビーストの餌食となってしまうのでしょうか?
面白かったポイント

やっぱり面白かったのはキャストの演技です。
誘拐犯役はジェームズ・マカヴォイです。よくもまあ、こんなに複数の人格を演じ分けられるものだと驚きました。
まだ若そうなのにキャリアが長かったんですね。数多くの映画にも出演していて演技がうまいのも頷けます。
作中では、誘拐された女子高生の悲しい生い立ちなども語られていました。
そうした伏線のようなものも回収してほしかったのですが、そこはM・ナイト・シャマラン監督。ほとんど無視です(笑)。
印象に残ったシーン

印象に残ったのはやはり、ジェームズ・マカヴォイの変態的とも言える演技です。
なかでも、女装姿やビーストに変身(?)するシーンでは必見。
狂気じみた演技というのは、こういう事を言うんだろうなと思いました。
そして驚いたのは、ラスト5秒の演出。
突然、スタッフロールにも出てこない超有名俳優が現れます。
その理由は本作を見れば分かります!
主なキャスト
本作は、アニャ・テイラー=ジョイとジェームズ・マカヴォイの二人の映画と言っても過言ではありません。
特にアニャ・テイラー=ジョイは個性的で素敵な女優さんですね。
アルゼンチンやイギリスで幼少期を過ごしたため、スペイン語も堪能だそうです。
演劇に興味があった彼女ですが、紆余曲折を経てモデルとしてスカウトされます。
元々は女優になりたかったので、モデルから女優を目指したそうです。そして見事にチャンスを掴んで大活躍してますね。
様々な映画で個性的な役を演じ、高い評価を受けています。
彼女は本作でヒロインを務めたことにより、一躍ハリウッド大注目の若手女優となり、『X-Men』のスピンオフ映画に抜擢されました。
努力を怠らない意思の強い女優という印象を受けました。
天は二物も三物もを与えるといったところでしょうか。
多彩なジャンルの作品に出演する国際的な実力派俳優です。
彼はスコットランドで生まれ、演技を専門的に学びます。
その後、ロンドンに活動拠点を移し、『ナルニア国物語』に出演して一躍脚光を浴びました。
やっぱり本作での驚愕の演技は、若い頃にしっかりと演技を勉強していたからこそ為せるわざなんですね。
スコットランド出身ということで大のサッカー好きで知られます。
元日本代表の中村俊輔選手が大活躍したセルティックのファンだそうです。
彼のインスタにはおちゃめな写真が掲載されていて、遊び心のある俳優さんということが分かります。
映画【スプリット】をネタバレなしであらすじ紹介:まとめ

個人的にはもう少し、登場人物の背景を深堀りしてほしかったのですが、そうした点は、俳優の演技力がカバーしています!
ところで、本作に大きな影響を与えたものとして真っ先に思い出されるのが『ビリー・ミリガン』です。
複数の人格が一人の人間に同居するというのが今だに理解できないのですが、人間ってすごい精神構造をしているということを実感します。
『スプリット』に少しでも興味が湧いたら、ぜひご覧になってみてください。
また、少~しだけネタバレになりますが、事前に『アンブレイカブル』を観ておくと、本作を2倍楽しめるかもしれません(なぜかは秘密です)。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
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