
最初の数十分間はとにかく我慢!映画は二度はじまります!
今回の映画レビューは、【カメラを止めるな!】です。
低予算映画の代表格みたいな作品ですが、そうした映画は工夫が凝らされていて掘り出し物が見つかることが多いんです。
本作の特徴的なところは、評価が見事に二分されている点です。
ある人は★一つなのに対して、他の人は★4つか5つと両極端です。
なぜこんな二極化しているのか、それは本作のストーリー構造にあります。
それを知らずに視聴すると、あまりのつまらなさにすぐに見るのをやめてしまい、低評価になるはずです。
なので、学生の自主製作映画レベルの内容が延々と続く約20分間、グッとこらえて見続けてください。
一応、その中にも伏線が数多く存在します。
本作のキャッチフレーズは、『最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。』です。
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カメラを止めるな!って何がすごい?面白いかどうかは見れば分かる!
山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた自主映画の撮影隊。
そんななか、突如として現れた本物のゾンビが現れ、スタッフが次々とゾンビになっていく。
作品にリアリティーを追い求める監督はその状況を嬉々としてカメラに収めるのだが…。
いったいなぜゾンビが現れたのか?
そしてこの物語の結末とは?
公 開 | 2018年・日本 |
時 間 | 95分 |
主 演 | 濱津隆之 |
監 督 | 上田慎一郎 |
脚 本 | 上田慎一郎 |
衝撃度 | 4.0 |
やっぱり低予算の映画はシナリオ構成が命。
本作はまさに、それを体現した内容となっています。
ゾンビ映画=ホラーをいう概念を根底から覆すストーリーです。
見てよかったな~と思わせる仕上がりとなっています。
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映画:カメラを止めるな!のあらすじ(ネタバレなし)

再現ドラマなどの監督をしている主人公はある日、ゾンビ映画の制作を依頼される。
彼は山奥の廃墟を舞台にして撮影を行うことに。
主人公はこの映画の製作には並々ならぬ意欲を持っており、リアリティーを追求した作品に仕上げたいと考えていた。
しかしその意気込みが強すぎるあまり、ワンシーンに42テイクもかけており、キャストにも疲れが見え始める。
リフレッシュのため休憩に入ったところ、現場の外に立っていた撮影隊のカメラマンの様子がおかしいことに気づく。
よく見ると、体は血まみれで顔色も悪い。
慌てて駆けよる一同だが、その中の一人がなんと腕を噛みちぎられてしまう。

一同は彼が本物のゾンビであることに気づき、現場はパニックに陥る。
しかしただ一人、この状況を歓迎している男がいた。
それはこの作品の主人公である映画監督。
作品にリアリティーを追求するあまり、本物のゾンビが現れたことに興奮しているのだ…。
はたして、撮影クルーはゾンビから逃げ切れることができるのか…
カメラを止めるな!、後半めちゃくちゃ面白いんだが
— しょこたン (@hard_nakkah) January 3, 2022
『カメラを止めるな!』
— 【あなとり| 人生に余白を】 (@anatorix) March 27, 2021
今更感は否めないけど、面白かった☺️
なんとなく先が読めたけど、読みよりクオリティが高くて面白かった👏
映画って監督の思考と脚本の質ですね、予算じゃなくて💴 pic.twitter.com/zgFzdx1Xlm
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見どころと解説
本作は監督・俳優養成スクールによる作品です。
300万円という超絶低予算で制作されました。
そのため、監督・俳優ともに無名ですが、その斬新な内容が評価され、SNS等で爆発的に口コミが拡散されていきます。
ついには、200万人以上の観客を動員し、数々の賞を総なめにしました。
その勢いはとどまるところを知らず、2022年には『Final Cut』という題名でフランスでのリメイクが予定されています。
作品の伏線(?)
見どころはなんと言っても、その巧妙なストーリー構成です。
ストーリーの開始冒頭、大学生の卒業制作のような雰囲気が漂っているのですが、それはそうなるような必然性があります。
物語の後半につながるように、『あえて』そうした超B級感を醸し出しています。
作中、ゾンビが次々と撮影クルーに襲いかかるのですが、その動き一つにも深~いワケがあるんです(?)。
何度も繰り返しになりますが、絶対に最初の約30分は我慢してみてください。
それを超えれば、この映画の何がすごいのかが分かります。
練りに練ったアイデアが炸裂している作品です!
本作はフランスでリメイクされたようです。それも納得の出来です。
主演俳優さんのシンデレラ・ストーリー
主演は濱津隆之さんです。
異色の経歴を持っていて、大学卒業後は2年間、お笑い芸人を目指していたそうですが、それを2年で辞めたあとは30歳までDJをしていたというから驚きの経歴です。
そして、やっぱり人を楽しませたいとの思いから役者の世界に足を踏み入れます。しかも、フリーランスで活動を続け、オーディションに参加して本作に主演を勝ちとったそうです。
本作をきっかけに、第42回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を受賞したというからまさにシンデレラストーリー。
テレ東の深夜ドラマの主演、TBSのドラマ、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』にも出演し、活躍の舞台を広げています。
まとめ)カメラを止めるな!って何がすごい?面白いかどうかは見れば分かる

ザックリとしたあらすじだけを読むと、とんでもないB級映画のように思えます。
でも、本作はひと味もふた味も違います。
ホラー作品のように見えて、そうじゃありません。
恋人と見てもいいような出来栄えとなっています。
『ゾンビ映画を恋人と!?』と思われるかもしれませんが、最初の30分を過ぎると、その意味が分かりますよ。
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それではまた、次の記事でお会いしましょう!
本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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