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Excel ユーザー定義で数値に単位をつける方法【図解でやさしく説明】

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Excelで数値に単位をつけるとき、まさか手入力していませんよね…?本記事を読んで、単位を自動で付けられるようになりましょう!

たとえば、Excelでこんな表を作ったとします。

得点に対して手入力で単位をつけています。

もし各生徒の合計点を出したいとき、あなたならどうしますか?

もちろん、SUM関数でしょ!

Excelを始めたばかりの人は『SUM関数で一発!』と答えるかもしれませんが、上の表の場合、うまく計算できません。

仕事でExcelを使用する際、セル内の数値に単位をつける方法を知っているかどうかはかなり重要です。

Excelのスキルアップを図りたい方、ぜひご覧ください!

基本・便利ワザが40本!

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記事作成:ヤットキ
  • 大手通信企業の元SE
  • Web業界歴15年のWeb解析士
  • Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
目 次

Excel ユーザー定義で数値に単位をつける方法

「円」、「個」、「cm」など色々な単位をつけるとき、手入力では時間がかかります。

また、先ほど例で挙げた表では各セルの集計ができません。

Excelのユーザー定義によって自動で単位をつける方法をマスターすれば、関数による集計も可能です。

今回サンプルとして使うのは次の表です。

生徒の試験の合計点を求められるよう、各セルに必要な設定を行っていきます。

それではさっそくやっていきましょう。

まず、数値+単位を入力するセルを選択します。

選択しているセル上で右クリックして、メニュー内のセルの書式設定を選択してください。

表示形式タブ>ユーザー定義>種類に、下のように##0"点"と入力します。

最後にOKボタンを押せば設定完了です。

##0"点"の意味はこの後の章で詳しく説明します。ここをクリックすると、該当箇所にジャンプします。

ちなみに、もっともよく使用される設定は、#,##0です。

3桁ごとにカンマで区切られているので、"¥"#,##0#,##0"円"とすると見やすいですね。

実際に同じような表を作成して、実際に各セルに入力してみてください。

数値を入力するだけで、『点』も自動で表示されます。なんと、全角で数値を入力してもOKです!

SUM関数を用いて、合計点の計算もできますよ。

ではなぜ合計点の集計が可能になったのか、その理由を次項で説明します。

ユーザー定義で単位をつける理由

本記事の冒頭において、単位付きの得点を手入力した表では、合計点を計算できないとお伝えしました。

一方、ユーザー定義で単位をつけると、合計点を計算できるようになりました。

この違いは、Excelがセル内のデータを『文字列』として認識しているか、数値として認識しているかという点です。

数式バーを見るとわかるように、手入力の表の場合、Excelはセル内のデータを『70点』という文字列と認識しています。

手入力の表

当然、文字列同士の計算は不可能です(例えば、「あ+い+う」なんて計算できませんよね…)。そのため、合計点も計算できません。

一方、ユーザー定義によって単位をつけるとセル内では『70点』と表示されています。しかし実際のところ、Excelは『70』という数値として認識しています。

ユーザー定義の表

したがって、この場合は合計点を計算できるというわけです。

単位付きのデータをセル内に入力するときは、必ずユーザー定義を使いましょう!

セル内のデータが文字列か数字かを一発で見分ける方法

ここでセル内のデータが文字列 or 数字のどちらなのかを一発で見分ける方法をお伝えします。

実は、左詰めか右詰めかで判断できるんです。

下図のように左詰めの場合、Excelはそのデータを文字列として認識しています。

逆に右詰めの場合は数値と認識しています。

ちょっとしたことですが、知っておくと便利ですよ。

ユーザー定義##0"点"の意味

さて本項では、ユーザー定義で入力した##0"点"の意味をお伝えします。

##0"点"#0"点"の3つから構成されていますね。

このうち、"点"は次のような意味です。

『点』という文字列を表示して!

これはそれほど難しくないですね。

しかし問題は、書式記号と呼ばれる#0の意味です。

どちらもたった一文字なのですが、なかなか複雑な意味があるんです。

書式記号意味
#1桁の数字を表す。ゼロを入力すると表示されない
01桁の数字を表す。ゼロを入力すると表示される

これだけではちょっとわかりづらいので、実際にやってみます。

セルB2には#を、セルB3には0の書式記号を設定。

そして、セルB2とセルB3にゼロを入力すると↓のようになります。

書式記号について、なんとなくわかってきたでしょうか?

そうなると、↓のように設定した今回のケースも理解できるのではないでしょうか。

一点だけ補足すると、##0"点"ではなくて、###"点"でもよさそうに見えます。

しかし、###"点"だと、何らかの理由で誰かが0点を取ってしまった場合、セル内に0と入力すると空白になってしまいます。

そうした場合に備えて、###"点"よりも##0"点"のほうが適切です。

こんな場合はどうなるの?

勘のいい方はお気づきかもしれませんが、今回のように##0"点"とした場合、設定した桁数は3桁です。

もし、99999999などのような4桁以上の数字が入力されたらどうなるのでしょうか?

それを実験してみたのが下図です。

このように、設定した桁数よりも大きな数字が入力されても、ちゃんと全ての桁の数字が表示されます。

小数の場合はどうなる?

では小数の場合、書式記号はどう設定すればいいのでしょうか?

「小数点以下の書式記号の個数」と「小数点以下の桁数」は同じになります。もし、書式記号の個数を超える桁数が入力されると、四捨五入されます。

また、書式記号#の場合、その桁まで数字が入力されれば表示されますが、その桁まで数字が入力されなければ何も表示されません。

一方、書式記号0の場合、その桁まで数字が入力されなければ、そのスペースはゼロが表示されます。

ちょっと何言ってるかわかりません…

かなり分かりにくいですよね…

そこで、小数点以下の書式記号が3つの場合(#,##0.####,##0.##0)を例にして、実例で説明します。

上図を参考にすると、イメージがつかめてくるのではないでしょうか?

ややこしい内容ですので、時間のある時にゆっくりと考えてみてください。

【要点を1分で】
Excel 数値に単位をつける方法

以上、Excelの数値に単位をつける方法についてお伝えしました。

書式設定から書式記号を入力しましょう。

もし悩んだ場合は、#,##0を選んでおけば大丈夫です。

また、小数点以下も入力される可能性がある場合は、#,##0.##0がいいでしょう。

あとは微調整しながら…という感じになると思います。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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