Excel セル結合せずに中央に文字を配置する方法

本記事では、Excelでセル結合せずに中央に文字を配置する方法をお伝えします。

Excelで表を作成していると、ついつい使いたくなるのがセルの結合です。

セルを結合すると表が見やすくなるのですが、フィルターがうまく機能しなくなったり、行や列の選択に支障が出てしまいます。

そこで本記事では、セル結合のように中央に文字を配置する方法について紹介します。

セルを結合しないので、データの並べ替えやコピペにも支障ありません。

簡単にできるのでぜひお試しください。

Excel セル結合せずに中央に文字を配置する方法

今回は下のような文字列を例にします。

見栄えをよくするためには、A1~C1をセル結合したいところです。

しかし今回は、セルを結合せずに、あたかもそうしているかのような方法で見栄えを良くしていきます。

出来上りイメージはこんな感じです。

一見するとセル結合と見分けがつきませんね。

それでは実際にやっていきましょう。

ポイントは「選択範囲内で中央」

まず、結合っぽく見せたい範囲を選択します。

そして右クリックメニューを表示させ、セルの書式設定を選択します。

配置タブの横位置のプルダウンから選択範囲内で中央を選択します。

そうすると、下のようにセル結合のような表示が可能です。

しかも罫線を引くと、選択範囲内で中央の部分は自動的に非表示になるので、見た目は完全にセル結合と同じです。

見た目はセル結合されているようでも実際は分割されているので、そのままコピペなどもできます。

セル結合せずに中央に文字を配置する場合の注意点

Excelでセル結合せずに中央に文字を配置するには注意点もあります。

それは縦方向の場合、上記のような方法はできないということです。

たとえば下のような表があったとします。A2～A7のセルを、先ほどと同じようにセルの結合っぽく見せたい場合を考えます。

しかし残念ながら、縦方向の場合は先ほどのような選択範囲内で中央を使うことはできません。

これはExcelの仕様です。

この場合は、できるだけ縦方向の中央にあるセルに文字を入力してください。そして、範囲内のセルを同色の色で塗りつぶします。

下図はA2～A7のセルを白で塗りつぶしてみた結果ですが、いかがでしょうか。

これでもセルの結合っぽく見せることは可能です。

縦方向の場合はすこし工夫しなければいけないようですね。

セル結合はなるべく控えよう

政府の統計局では、機械読み取り（PCでのデータ処理のこと）に適した構造として、セル結合を避けるような仕組みづくりを進めています。

関連記事統計表における機械判読可能なデータ作成に関する表記方法

Excel ファイルによる統計表のレイアウトとして、可能な限り、セル結合を避けるように心がけましょう。

また、上記の記事にはセル結合に関する内容以外にも、様々な表の記載ルールが記載されています。

かなり勉強になるので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

【要点を1分で】
Excel セル結合せずに中央に文字を配置する方法

以上、Excel セル結合せずに中央に文字を配置する方法をお伝えしました。

主な手順をおさらいします。

まず、結合っぽく見せたい範囲を選択します。

そして右クリックメニューを表示させ、セルの書式設定を選択します。

配置タブの横位置のプルダウンから選択範囲内で中央を選択します。

これでセル結合とほぼ同じような見た目を実現することができます。

後で表のデータを加工する場合に備えて、なるべくセル結合は避けましょう。

それではまた次の記事でお会いしましょう！