パワーポイントでマーカーを引く方法を知っておくと、プレゼンの見やすさと説得力が一気に高まります。
実際、資料作りでメリハリがなくなって困っていましたが、パワーポイントのマーカー機能を使ってプレゼンしたら「その機能、面白いね」と声を掛けられました。
重要な部分を蛍光ペンのように強調できるので、聞き手の記憶に残りやすくなります。
- パワーポイントで蛍光ペンのように強調する方法
- パワーポイントでマーカーを活用した資料の見せ方
あなたのスライドも、ちょっとした工夫でグッと目を引くものに変わるはずです。
即興でマーカーを引けるので印象的な発表ができますよ!

知名度は低いけど、実は便利な機能!
ちなみに、『今さらこんなこと聞いてくるなんて…』と思われるのが怖くて質問できなかった経験はありませんか?
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パワーポイントでマーカーを引く方法の概要

パワーポイントでマーカーを引く方法は大きく分けて2種類あります。
ひとつは「ホーム」タブから使える蛍光ペン機能で、テキストを選択して色を付けることで強調表示できるもの。
もうひとつは「描画」タブで自由に線を引いて手書き風に強調するものです。
前者はプレゼン資料を整然と仕上げたいときに、後者は自由度や即興性を活かしたいときに向いています。
用途に応じて使い分けることで、より見やすく印象的なスライド作りが可能です。
パワーポイント 蛍光ペン 機能の2タイプとは?
パワーポイントに搭載されている蛍光ペンは「テキスト専用」と「手描き用」の2タイプに分かれます。
テキスト専用は選択した文字列にのみ色を付けられ、整った仕上がりが特徴。
一方で手描き用はスライド上の自由な場所にマーカーを引けるため、強調したい図や表にも柔軟に対応できます。
まずは自分の目的に合わせてどちらを使うかを判断してください。
パワーポイントでマーカーを引く手順(テキストと手描き)

パワーポイントにマーカーを引く機能は「蛍光ペン」というのが正式名称で、Office 2019以降から実装されました。
一つはサクッと引く方法、もう一つは太さや色を指定して手書き風に引くことができます。
パワポで実際にマーカーを引く操作はとてもシンプルです。
ただし、テキストに直接蛍光ペンを適用する方法と、描画機能を使って自由にマーカーを引く方法とで手順が少し異なります。
ここでは両方のやり方を具体的に紹介します。初心者の方でも迷わず実践できるように、順を追って解説しますのでご安心ください。
方法その1.パワポのテキストに蛍光ペンでマーカー表示する方法(ホームタブ)
まずはパワポで文字列にマーカーを引く方法です。「ホーム」タブの「蛍光ペン」アイコンから色を選ぶだけで適用されます。
まず、マーカーを引きたいテキスト部分を選択しましょう。
その状態で、ホーム
タブ>フォント
グループ>蛍光ペン
をクリックします。

蛍光ペンの色を選択してください。

以上で選択したテキスト範囲にまっすぐな蛍光ペンを引くことができました。
青色や緑色など、他の色も自由自在です!

マーカー機能を終了する場合は、キーボード左上にあるEsc
キーを押してください。
色を消したいときは、再度対象を選択し「色なし」をクリックすれば消去も可能です。

とても簡単ですね。
直感的に操作できるので迷うことはないと思います。
好みの色でパワポにマーカーを引く裏技(スポイトを使用)
標準の蛍光ペンは限られた色しか選べませんが、実は好きな色を登録する裏技があります。
それが「スポイト」機能です。
簡単に言うと、パワポのスポイト機能で吸い取った色をマーカーの色に設定できます。
例えば、下図のように薄い青色をスポイトで吸い取ってマーカーにしてみます。

まず、マーカーで線を引きたい箇所を選択しておきます。その状態で、蛍光ペンの色選択メニューの中の「スポイト」をクリックしてください。

円形の色選択カーソルが表示される音で、吸い取りたい色の部分に移動させて左クリックします。

そうすると、下図のように吸い取った色でマーカーが適用されます。

実際の手順を動画にしてみましたので、分かりにくい方はご覧ください。
ちなみに、スポイトはパワポのウィンドウ外の色も吸い取ってマーカーの色に設定できます。
たとえば、ブラウザで開いているサイトのコンテンツからマーカーの色を設定することも可能です。
これを利用すれば標準にはない色でも自由にマーカーとして使えます。
資料のデザイン幅が広がりますので、必要に応じて利用してみてください。
方法その2.カスタムしてマーカーを引く方法(手描き風もOK)
案外知らない人が多いのが、カスタムしてパワーポイントにマーカーを引く方法です。
例えば、先ほどの方法その1は、テキスト箇所にだけマーカーを引くことができましたが、こちらの方法その2はテキスト部分以外の任意の箇所に適用できます。太さも選べます。
さらになんと、マーカーの色を混ぜたり、物差しを使ってまっすぐ引くこともできます。
まず、描画
タブ>ペン
グループ>蛍光ペン
を選んでください。マーカーの種類は↓のように選べます。

太さや色を選択しましょう。

あとは左クリックを押したまま、任意の場所でマウスを移動させればOKです。

しかも、マーカーが重なった部分は、上図のように、色も混ざっていることが分かります。
マーカー機能を終了する場合は、キーボード左上にあるEsc
キーを押してください。
パワーポイントのステンシル機能でまっすぐにマーカーを引く
この方法その2ではステンシルも使えます。
これを使うと物差しのように線をまっすぐに引けるんです。まっすぐでも斜めでもOK!
下図のように、ステンシルアイコンをクリックしてください。

最初は物差しが斜めに表示されます。角度メーター付近にカーソルを置いて、マウスホイールしましょう。

物差しが水平になったら、あとはスィーとなぞるだけでまっすぐな線が引けます。この要領で斜めにも線が引くことも可能です。

物差しを消すには、ステンシルボタンを再度押してください。
動画も参考にご覧ください。
パワーポイントでマーカーを引くときにデザイン性を高める+αのテクニック

パワーポイントでマーカーを引く機能はシンプルで便利ですが、そのままではやや単調に見えてしまうこともあります。
資料全体の完成度を高めるには、切り抜いた画像を使用するなどのちょっとした工夫を取り入れることが効果的です。
特に「線の美しさ」と「デザインとしての一体感」を意識すると、プレゼン資料は格段に洗練されます。
ここでは、誰でも簡単に取り入れられる応用テクニックを紹介します。
定規ルーラーと組み合わせて美しい直線マーカーを引く
手描きのマーカーでまっすぐな線を引くのは意外と難しいものです。そんなときに役立つのが上記でお伝えした「ステンシル」機能です。
描画タブでルーラーを表示し、角度を調整して蛍光ペンを沿わせるだけで、美しい直線が引けます。
複数行にわたる文章や表の一部を強調したい場合にも活用でき、プレゼン全体の印象を引き締めてくれます。
図形で蛍光ペン風の下線・装飾を表現する方法
文字装飾をより自由にしたいときは、図形を使う方法がおすすめです。
テキストの背面に長方形を配置し、蛍光色で塗りつぶすだけで簡単にマーカー風の下線が完成します。透明度を調整すれば、実際の蛍光ペンのように文字が透けて見える効果も表現可能です。
特にタイトルや強調見出しに使うと、視覚的にインパクトのあるスライドを作ることができます。
これに加えて、文字の縁取りや文字フォントも意識しておくと、マーカーがさらに効果的になります。
パワーポイントでマーカーを引くときのよくある失敗例

パワーポイントでマーカーを引く際、意外とつまずきやすいポイントがあります。
具体的には、「蛍光ペンが見つからない」「線がガタガタになる」といった悩みです。
ここでは実体験をもとに、よくあるトラブルとその解決策を紹介します。
蛍光ペン表示が出てこないときの原因と対処法
私も初めて使おうとしたとき、ホームタブに蛍光ペンのボタンが見つからず困った経験があります。
原因はバージョン違いでした。PowerPoint 2019以降やMicrosoft 365では標準搭載されていますが、それ以前のバージョンでは表示されません。
もし蛍光ペンが見当たらない場合は、まず自分のPowerPointのバージョンを確認することが解決の第一歩です。
手描きマーカーがずれて見える・編集しにくい問題
パワーポイントの自由描画でマーカーを引くとき、思ったより線が曲がったり、後から修正しづらいと感じる方も多いです。私も何度も線を引き直してしまったことがあります。
対策としては、ステンシルを使って直線をサポートする方法や、図形でマーカー風の装飾を作る方法が有効です。
こうすることで、手描きの弱点を補いながら美しい仕上がりを実現できます。
この記事の関連リンク集

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特集記事Officeオンラインスクールおすすめ3選|Excel・Word・パワポ&MOS ≫
そして、本記事で紹介した関連リンクはこちらです。
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FAQ:「パワーポイントでマーカーを引く方法」のよくある質問

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- Mac版PowerPointでも蛍光ペンは使えますか?
-
はい。Office 2019以降やMicrosoft 365対応バージョンでは、Mac版でも「ホーム」タブに蛍光ペン(テキスト強調表示)が表示されます。古いバージョンでは非対応のことがあるため、バージョン確認をおすすめします。
- すでにマーカーを引いた文字が見にくいときの対策は?
-
蛍光ペンの色と文字色の組み合わせが原因です。例えば黄色の蛍光ペンに白文字だと視認性が悪くなります。黒文字に変更するか、蛍光ペンの色を変更すると改善されます。
- プレゼン発表中に画面上でマーカーを引けますか?
-
可能です。スライドショー中に右クリックし、「ポインターオプション」からマーカーを選べば、その場で強調表示できます。発表後に「インク注釈を保持しますか?」と確認されるので、必要に応じて保存することもできます。
- マーカーを消す方法はありますか?
-
テキストに引いた蛍光ペンは、対象の文字を選択して「色なし」を選ぶと消去できます。描画機能で引いたマーカーは、「消しゴム」ツールで部分的に消すか、オブジェクトごと削除が可能です。
- マーカーを印刷したときに色が薄くなるのはなぜですか?
-
蛍光色はディスプレイ上では鮮やかに見えますが、印刷するとトーンが落ちて見えにくくなることがあります。印刷用途の場合は、オレンジや濃い緑など、印刷に強い色を選ぶと効果的です。
- 蛍光ペンを複数重ねて使うことはできますか?
-
はい。テキストに適用した蛍光ペンの上からさらに別の色を重ねることが可能です。ただし、重なりが濃くなりすぎると文字が読みにくくなるため、2色程度までに留めるのがおすすめです。
まとめ)パワーポイントにマーカーを引く方法

以上、パワーポイントにマーカーを引く方法をお伝えしました。
マーカーをうまく使うと聴講者の注意を引くことができるので、効果的なプレゼンが期待できます。
一方で、マーカーの使いすぎといった失敗も起こりやすいのでご注意ください。
あまり知られていない機能なので、プレゼンでライバルを出し抜くにはピッタリかもしれませんね!
「Excelの関数が苦手…」「Wordの文字の位置がズレる!」「説得力あるスライドを作れない」など、苦手意識を感じることはありませんか?

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