転職が当たり前の時代となり、ハローワークや東京しごとセンターを利用する人が増加しています。
しかし、初めて利用する方にとっては勝手がわからず、何かと不安になることも…。

東京しごとセンターとハローワークって何が違うの?
どちらも似たような感じなので、何がどう違うのかよく分からない方も多いはず。
そこで、どちらも利用しまくっていた私が両者の違いをまとめてみました。
しごとセンターもハローワークも利用無料で職員さんも丁寧です。気分転換がてら、何かのきっかけを掴みに一度訪問してみてはどうでしょうか。
東京しごとセンター(飯田橋)とハローワークの違い
私の知人(40代後半女性)は、東京しごとセンターの求人に5社ほど応募して内定を獲りました。
たまに愚痴ったりしながらも5年以上、その会社で充実した会社員生活を送っているようです!
東京しごとセンターとハローワークの違い。両者の利用ガイド

まず、ハローワークを東京しごとセンター(飯田橋)の簡単な利用ガイドをまとめます。
ハローワーク
アクセス | 各所により異なる。 |
開庁時間 | 各所によって異なりますが、平日(月~金)8:30~17:15のところが多いようです。 大きな規模のハローワークでは土曜日も開いていますが、土曜日は、求人情報の検索、 職業相談・相談のみの業務になります。 詳細は必ず、利用先のハローワークに問い合わせてください。 |
駐車場 | 各所によって異なります。 |
まず、初めて利用する時に、総合受付で求職申込書に記入して利用者カードを発行してもらいます。
この利用者カードは、ハロ-ワーク求人に応募する際に必要になります(求人検索だけなら利用者カード不要)。
求人に応募する場合は、この利用者カードを窓口に提示して、ハロ-ワークからの紹介状を発行してもらう必要があります。
求職申込書に必要事項を記入し、利用者カードを発行してもらいます。
ハローワーク内の専用端末で求人を検索しましょう。検索だけなら自宅のパソコンでも検索することができます。
応募したい求人を印刷して窓口に提出し、紹介状を発行してもらいます。
発行してもらった紹介状を応募書類に同封して企業に郵送します。
採否の結果がなかなか来ない場合はハローワークの職員に問い合わせてもらいましょう。
東京しごとセンター(飯田橋)
アクセス | 東京都千代田区飯田橋3-10-3 ※都営地下鉄大江戸線・東京メトロ有楽町線・南北線の飯田橋駅下車。A2出口から徒歩5~10分 |
開庁時間 | 平日9:00-20:00、土曜日9:00-17:00 ※年末年始は、12月29日~1月3日まで休み |
駐車場 | ・地下に有料駐車場あり。15分ごとに100円、最大1800円。高さは210㎝まで。 利用時間は8:00から22時まで。それ以外の時間帯は入出庫不可。なお、近隣に民間の有料駐車場あり。 ・オートバイおよび原付も1日500円で駐車可能。利用時間は車と同じ。 ・駐輪場なし。 |
初回は飛び込みでいっても問題ありませんが、二回目以降は予約が必要です。
まずは1階の総合窓口で利用者登録を行いましょう。大体、15分位で完了します。登録が完了すると、専任のアドバイザーを付けてくれます。
その後、P-jobというマイページが開設されます。しごとセンターのPCまたは自宅のPCから、P-jobのマイページに履歴書と職務経歴書を登録しましょう。
利用登録申込書を記入して、登録証を発行してもらいます。
簡単な施設案内と初回カウンセリングを受けます。
P-jobのマイページに履歴書と職務経歴書を登録します。
その後、アドバイザーとの面談を予約したり、P-job上で応募します。
しごとセンターの詳細はこちらの記事もご覧ください。
東京しごとセンターとハローワークの違い利用者視点から比較。

両者の大きな違いは、その運営母体と、取り扱う求人内容にあります。
ハローワークは国の事業ですが、東京しごとセンターは都の事業です。
とくに、東京しごとセンターの運営は、パソナキャリアという民間の転職会社に委託しています。そのため、しごとセンターの営業担当が独自に求人を開拓しているため、ハローワークにはない求人もあります。
以下の表は、東京しごとセンター(飯田橋)とハローワークとの主な違いです。
あくまで私の個人的主観ですが、『当たらずとも遠からじ』という感じです。
ハローワーク | 東京しごとセンター | |
---|---|---|
雰囲気 | △ | ○ |
アドバイザー | 要申し込み | 専任 |
対応地域 | 全国 | 東京 |
求人件数 | ◎ | △ |
求人の質 | △ | ○ |
また、しごとセンターの壁には再就職の成功体験がたくさん掲示されているので、実績は十分のようです。
ハロワークの特徴
ハローワークの雰囲気

市役所の中に併設されている事も多いため、雰囲気は役所とよく似ています。
規模の小さいハローワークでは、頻繁に顔を出していると、職員さんと顔見知りになるかもしれません。
ただ、ここには本当にいろんな人が来ます。なかには職員に大声で文句を言うような人もいます。
また、職員は不愛想だと思われがちですが、実際に利用してみるとそんなことはありません。こちらから依頼すれば、応募書類に関する丁寧なアドバイスを受けられます。
その甲斐もあって、私もここで応募した企業から何度も内定をもらいました。
専任アドバイザー

職員が順次、窓口相談を行うシステムですが、自分と相性の良い職員を指名することもできます。
その場合、待ち時間は多少長くなります。
ただ、アドバイザー制度がないとはいうものの、もちろん、個別の相談にも乗ってくれます。窓口でいろいろと質問してみましょう。
また質問だけではなく、応募書類の添削などにもその場で対応してくれます。
かなり融通を利かしてくれるので、ダメ元で色々とリクエストしてみてはいかがでしょうか。
対応地域

全国の求人を探すことができ、専用のパソコンで検索します。
どこのハローワークであっても、全国の求人検索が可能です。例えば、沖縄のハローワークでが北海道の求人を検索することもできます。
一昔前は紙に印刷されたものからを探していたようですが、今ではパソコンになりました。
操作はタッチペンで行うので、キーボード操作が苦手な人でも大丈夫ですし、分からないことがあれば、職員が丁寧に教えてくれます。
利用するハローワークの近隣の求人であれば掲示板にも貼り出していますし、正社員だけでなく、契約社員やアルバイトなども探すことができます。
ちなみにハローワークインターネットサービスがありますし、履歴書のフォーマットをダウンロードすることもできます。
ハローワークの求人件数

ハッキリいってめちゃくちゃ多いです。
しかしなかには、同じ企業が複数の職種で応募していたり、数年前も見かけたような会社が何回も募集していたりしますので注意が必要です。
そうした会社は往々にして離職率が高い傾向にあり、仮に内定が獲れたとしてもすぐに退職してしまうという悲劇につながりかねません。
そうならないためにも、応募したい求人について、窓口の職員に調べてもらいましょう。
例えば、過去に何回、ハローワークに求人登録しているか、そして求職者からの苦情の有無など、可能な限り調べてくれます。
また、インターネットなどを使って、どんな会社なのか自分でしっかりと調査することも必要です。
こちらの記事もご参考までにどうぞ!
ハローワークの求人の質
一般的に言われることですが、いわゆる回転求人なるものは多いです。求人件数の多さに期待してしまうと、ガッカリしてしまうかもしれません。
ただし、感じ方は人それぞれです。
事実、私が一番長く務め、その後の私のバックボーンとなった会社はハローワークで見つけたものなので、お宝求人は必ずあると断言できます。
検索条件を色々と変えて、根気よくしらみつぶしに探してみましょう。
東京しごとセンター(飯田橋)の特徴

東京しごとセンターの求人は、ヤング(29歳以下)/ミドル(30歳~54歳)/シニア(55歳以上)に分類されており、利用するコーナーが異なるのが特徴です。
もちろん、全年齢対象や女性再就職支援の求人もあります。
また、センターでは多数のセミナーが開催されています。書類作成、面接対策などに関するものが頻繁に行われているようです。もちろん無料!
ちなみに私は、通学形式で数カ月に渡って開催される書類作成セミナーに申し込みました。
それだけでなく、企業の面接会などもあり、こちらは書類選考なしで面接を受けることができます。
東京しごとセンター(飯田橋)の雰囲気

最寄り駅は飯田橋です。
大企業のオフィスのような開放的な雰囲気で、ハローワークよりも洗練されています。とはいっても堅苦しい雰囲気ではありません。
私服でOK。むしろスーツ姿の人はほとんどいませんでした。
また、支店的な位置付けである「東京しごとセンター多摩」もありますが、こちらは市役所内に設けられているので、ハローワークと似た雰囲気です。
専任アドバイザー

ハローワークとは異なり、専任アドバイザーが付きます。
この人たちはパソナキャリアという民間会社に所属しています。要は転職のプロということですね。
専門知識に長けているので、丁寧なアドバイスを受けることができます。
また、初回登録時にカウンセリングがありますが、その後でも希望すればカウンセリングを受けることができます。
1回の面談の所要時間は大体1時間くらいで、応募書類の添削もしてくれます。
対応地域

東京の求人が対象です。
“東京”しごとセンターという名称は、東京の求人に限定していることが由来です。
利用者は都民以外でも利用可能です。他府県在住の方であっても、東京の求人を探しているなら利用可能です。
そのため、東京しごとセンターの利用は、再就職のための有力な選択肢になり得ます。
東京しごとセンターの求人件数

そこそこ多いですが、数はハローワークには負けます。東京限定の求人が対象なので仕方ないのかもしれません。
ただ、求人件数の少なさを補って余りある特徴が東京しごとセンターにはあります。それはセミナーです。
各年齢層に応じて多くのユニークなセミナーが開催されており、有益な情報提供の場となっています。
全てのセミナーに無料で参加することができます。ミニ面接会なども開催されているのでぜひ利用してみましょう!
なお、東京しごとセンターでの求人に応募する場合は基本的に、P-jobという独自システムで行います。民間の転職サイトとほぼ同じです。
P-jobへのログインにはIDとパスワードが必要になりますが、これは初回登録時に発行してもらえます。
応募したい求人を見つけたときは、P-jobから応募でき、結果確認も可能なので非常に楽です。
東京しごとセンターの求人の質

転職サイトには負けますが、しごとセンター独自の営業部隊が求人を開拓しているため、ハローワークよりは質が高い気がしました。
東京の堅実な中小企業の求人が集まっている感じです。
また、その人に向いていない可能性のある求人に応募した場合は、アドバイザーさんがそれを教えてくれます。
親切であることは間違いありません。
東京しごとセンター(飯田橋)とハローワークの違い:まとめ

ハローワークと東京しごとセンターにはどちらも一長一短なので、一概にどちらがよいかは判断できません。
どちらか一方だけを利用するのではなく、二つを併用しながら、いいとこ取りをするのが一番です。
真面目に活動していれば、いつか光明が見えてきます。
今は苦しくて辛い時ですが、たまには休憩しながら、できることからコツコツとやっていきましょう!
まだ、間に合います!
\ 利用は全て無料!内定を目指そう! /


なお、転職したいと考えたときに最初に取るべき行動について、こちらの記事でまとめています。
ご興味のある方はぜひご覧ください。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
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