- SPIに自信がないけど、何をすればいいか分からない
- SPIの非言語問題が難しすぎてショックを受けている

SPI、難しすぎ…これが解けない自分にショック!
SPI試験はとにかく緊張します。
結果によって採否が左右されると思うと、不安で仕方ありません。
そして、いざ転職者用SPIを受けてみたら、『言語や非言語問題が難しすぎて全くできなかった!』とショックを受けている人も多いのではないでしょうか。
そんなあなたに向けて、SPI対策に有効な方法を紹介します!
▼スキマ時間を使って、解答のテクニックを学習できます
転職者用SPIの非言語、難しすぎてできなかったときは模試で対策!

そもそも、SPIはどれくらいの点数をとれば合格点と言えるのでしょうか?
一般的には、60点とれば安泰と言われています。
具体的には、46点~61点(上位12%~61%に該当)をとれば、ほとんどの企業で合格点とされています(参考:株式会社ノストラム,SMART SPI-G SPIの本質)
少なくとも、中堅どころの企業を狙うのであれば、60点位を目安にすればOK。決して高得点を狙う必要などないのです。
これで少し気が楽になりませんか?
それでは次に、『SPIの非言語、難しすぎ!』という苦手意識の根本原因に向き合って、気持をさらに和らげていきましょう。
SPIの非言語問題が難しすぎると感じる理由
みなさん、今までそれなりに受験を経験してきたと思います。
でも、文章把握や方程式などの問題を解いていたのは昔の話。
とくに、転職者用SPIの非言語が難しすぎてまったくできなかった、という経験は誰にでもあります。

速度算とか割合の計算、すごく苦手なんだよな…
周りでよく聞かれるのは、『私は文系だから…』という声。でもこれは単なる思い込みです。
SPIの非言語問題を解くのに、文系/理系の区別など全く関係ありません。
なぜなら、SPIの非言語問題で出題されるのは所詮、中学校レベルの数学だからです。
単純な方程式を解くだけの計算力があればOKなので、『SPIの非言語が難しすぎて…』なんて悲観する必要はありません。
SPIの対策に必要な勉強時間

SPIってどれくらい勉強すればいいの?
理解度などによって勉強時間は人によって違いますが、一般的には20~30時間と言われています。
これを数日でガッツリやるよりも、コツコツと一ヶ月ほどかけて勉強していくほうが頭に残りやすいと思います。
とはいえ、普段は働いているのでしっかりとした時間をとることができません。
そこで、通勤途中のスキマ時間を活用しましょう。
最初はきついかもしれませんが、一週間ほどすれば体が慣れてきます。
▼スキマ時間で繰り返し学習できる
SPIが全く解けない…苦手意識の根本的な原因
『SPIが全く解けない』『SPIの非言語が難しすぎ…』と思い込んでしまうと、本来解けるはずの問題も解けなくなってしまいます。
そこで、苦手意識と正面から向き合って、そのの根本的な理由を一つずつ解消していきましょう。
結論から言うと、苦手意識の原因は次の2つです。
- 数学アレルギー
- 演習量の不足
ではそれぞれを細かく見ていきます。
数学アレルギー
まず、非言語対策の大きな壁となっている、数学の苦手意識を取り払う必要があります。
そのためには、ごくごく簡単な問題から取り組んでいきましょう。
たとえば、単純な方程式で解くことができる鶴亀算や年齢算の問題がオススメ!
問題文を読んでその意味を理解したら、すぐに解答を見てください(←これ、ポイント!)。
解答と自分の考えが同じならそれでOK。
これを2~3問ほど繰り返せば、自信がついてきて数学アレルギーが徐々になくなってくるはずです!

俺、けっこういけるやん!
そうなったら、頭の数学エンジンが少しづつ動き出しはじめます。
あとは、簡単な問題から自力で解いていってください。
演習量の不足
上記で数学アレルギーがおさまってきたら、次の非言語対策は大量の問題演習です。
これはとても簡単。同じジャンルの問題を繰り返し解答していきます。

どんどんやっていきましょう。せいぜい1~2時間程度で終わります!
1周回ったら、もう一度最初に戻って問題を解いて間違った問題にチェックを付けておきます。
そして3周目は、2周目で間違った問題のみ回答してください。
これを繰り返して、間違いがなくなるまで何周もすればバッチリです!
だいぶ気持ちがほぐれてきましたか?
それでは実際に、非言語ではどんな問題が出題されるかを知りましょう。
これこそ、非言語問題攻略への第一歩です。
敵を知ることで効果的な対策をたてることができるはずです。
そしてより実践的な模試を解いていけば、実力はかなり付くはずです。
SPIはPC上で受験することが多いので、これを使うと本番と同じ雰囲気を味わえます。
▼解答のテクニック・演習問題を繰り返し学習できる
SPI非言語問題の主な出題ジャンル

SPIの非言語問題には主に、次のジャンルがあります。
これらについて対策していきましょう。
- 鶴亀算・年齢算
- 速さ・距離・時間
- 割合(濃度・定価・割引き)
- 確率
- 集合(ベン図)
- 推論
求める値をxと置いて、『何と何が等しくのか?』『問題文のすべての条件を使用しているか?』という点に着目すると方程式をたてやすくなります。
本で勉強するとさらに理解が深まります。これらの本は定評がありますよ。
非言語問題の例題と解法のコツ

出題ジャンルがつかめたところで、実際に回答していきましょう。
先ほどもお伝えしたとおり、問題の難易度は中学校の数学レベルです。
最初は少し苦戦するかもしれませんが、産みの苦しみというやつです。ちょっとだけ我慢して取り組んでください。
知的なパズルゲームを解いているように思えて、徐々に楽しくなってきますよ。
鶴亀算・年齢算

まずは肩慣らし!
中学校1年生で習う方程式で解けます。
たとえば下のような問題を考えてみましょう。
父35歳、子10歳。父の年齢が子の年齢の2倍になるのは何年後?
求めるのは『何年後か?』ということなので、これをx年後とします。
x年後における父の年齢は(35+x)歳、子の年齢は(10+x)歳です。このとき、父の年齢が子の2倍に等しくなるので、方程式は、(35+x)=2(10+x)です。
これを解くと、x=15となります。
速さ・距離・時間
まず、速さ・距離・時間の公式を思い出しましょう。

ずいぶん昔のことで忘れちゃった…簡単な覚え方ない?
簡単な覚え方、あります!むしろ、覚える必要すらありません。
まず、時速(km/h)の単位から始めるとスムーズです。時速の単位:km/hというのは、車を運転している人なら分かりやすいと思います。
この時速=km/hをもっとデフォルメしていくと、速さ=距離/時間ということになりますね。
ここから下のように考えましょう。

これで、速さ・距離・時間の公式がすぐに導けます。
かなり乱暴なので、数学に詳しい人が見たら怒られるかもしれませんが、そこはご容赦ください。
あとは、等しいものに着目して方程式を立てましょう。
1周5kmの池。Aは2km/h、Bは3km/hの速度で、同じ地点から互いに反対方向に池を歩く。二人が最初に出会うのは何時間後?
求めるのは『何時間後か?』ということなので、これをx時間後とします。
x時間後におけるAの歩いた距離は2x km、Bの歩いた距離は3x kmです。
逆方向に進んだ二人が最初に出会うということは、二人の歩いた距離の合計が池1周分になるので、2x+3x=5です。
これを解くと、x=1となります。
また、確率/集合/推論は、公式や独特の解法を覚える必要があるので苦手意識を持つ人が多いようです。
割合(濃度・定価・割引き)

これ、一番苦手なやつだ…ややこしいんだよね。
ここから少しややこしくなってきますが、パズルと同じ感覚でいけます!
10gの食塩を水に溶かすと5%の食塩水ができた。何gの水に溶かした?
何と何が等しくなるかを意識しながら解いていきましょう。
求めるのは水の量なので、これをx gとします。そうすると食塩水の重さは(10+x) gです。
ここがわかれば解けたも同然です。
10 gの食塩を(10+x) gの水に溶かしたので、その濃度は10/(10+x) %になります。
これが5%なので、10/(10+x) =5/100になります。答えは、190 gです。
確率
まずは順列と組み合わせの出し方は覚えておく必要があります。
その前にまず、『順列』と『組み合わせ』に違いを理解しておきましょう。
下の図で説明すると、順列の場合、A-BとB-Aは違うもの(並び順が異なるから)として扱います。
その一方、組み合わせの場合は、A-BとB-Aは同じものとして扱います。

また、次の公式だけは最低限、強引に覚えておきましょう。
- 異なるn個のものを全て並べる(順列):n! = n(n-1)(n-2)×…× 1
- 異なるn個のものからr個を取り出して並べる(順列):nPr = n!/( n-r)!
- 異なるn個のものを円に並べる(円順列):(n-1)!
- 異なるn個のものからr個を選ぶ(組み合わせ):nCr = nPr / r!
集合(ベン図)

ダメだ、イメージだけで解くにはややこしすぎる…
集合問題の特徴は、『どちらも好きではない』とか『両方とも好き』などの文言が含まれていることが多いことです。
こんなときはベン図を書いて状況を整理していきましょう。
全て頭の中で処理しようとすると混乱してしまいます。
105人にアンケートを取った結果、肉好きなのは55人、魚好きは25人、どちらも嫌い(好きではない)のは35人。肉も魚も好きなのは何人?
求めたいのは、『肉と魚の両方が好き』な人数です。なので、これをx人とします。
そしてベン図を書くと下の図になります。

ポイントは、『どちらも好きでない人』を円の外側に配置することです。
魚または肉好きなら、薄いオレンジの円か濃いオレンジの円のどちらかに含まれるはずです。
ということは、どちらも好きでない35人は円の枠外にあるということになります。全体の人数は105人なので、下のような方程式が成立します
(55-x)+x+(25-x)+35=105
これを解くとx=10
一気に解こうとせず、与えられた情報を正確にベン図の上に乗せていきましょう。
そうすると全体像が見えてくるので、あとは簡単な方程式を立てるだけです!
推論

途中でワケわからなくなるやつだ…
推論問題は方程式など不要です。
まずは考えられる状態を図示しします。
その後、条件としてあり得ないものを捨てていくと、正解が一つだけ残るイメージで解いていきましょう。
コツは、問題文の情報を全て使い切ることです。
よく出題されるのは順位問題です。
ABDCEの5人がマラソンをした。次のことがわかっているとき、全員の順位は?
- Cの次にDがゴールした
- AはBよりも早くゴールした
- Aは1位ではない
- Eは4位
条件1と条件4により、次のパターンが考えられます(左に行くほど若い順位)。

これに条件2を加えると、考えられる順位は次の2パターンです。

さらに条件3により、上の図の黄色は除外されるので、答えは赤のCDAEBとなります。
まとめ)転職者用SPIの非言語、難しすぎてできなかったときは?

以上、転職者用SPIの非言語が難しすぎてできなかった人に向けて、有効な対策を説明しました。
冒頭でもお伝えしましたが、満点を取る必要はありません。60点+αを狙っていけばOKです。
そのための対策はなんといっても模試です。PC受験の雰囲気に慣れておくと、実力以上のパフォーマンスを発揮できますよ。
▼本番そっくりの模試をスキマ時間で学習
どうか、ゆったりとした気持ちでSPIの対策に取り組んでくださいね。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!
次の3つの記事で内定獲得の糸口が見つかるかもしれません。
転職でお悩みの方はぜひどうぞ。
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