いかに自分を売り込むか
履歴書の作成で最も重要な点。
それは、採用担当者に対して、いかに自分を売り込むか、ということです。
そして、売り込みをかけてアピールすることができる絶好の場所は、志望動機です!
効果的なアピール方法とは
採用担当者にアピールするためには、なんといっても志望動機が非常に重要です。
しかし重要と言われても、一体どうすればよいのでしょうか?
それは、志望動機の文章構成にこだわることです。
もっと言うと、論理的かつ端的な文章表現を心掛けること大事です。
以降では、その論理的かつ端的な文章表現をご紹介します。
具体的にはどう書くか?(実体験をとおして)

まず、起承転結という文章構成はやめましょう!
起承転結は主に小説などで用いられる構成ですが、端的に結論を述べるには不向です。
市販されている履歴書の書き方本などには、起承転結型の志望動機が例示されていることもありますが、私はあまり参考にしませんでした。
その理由は、私の実体験からくるものです。
私は過去に、業務の一環で求人応募書類を見る機会がありましたが、起承転結で構成されている志望動機を読むのは非常に苦痛でした。
なぜなら、結論になかなかたどり着かず、非常にまどろっこしく感じたからです。
たしかに、小説や作文などでは、読者をハラハラドキドキさせるための方法として起承転結の構成は有効かもしれません。
しかし、担当者は採用以外の業務も行っていたり、数十通もの応募書類に目を通さなければいけなかったりと多忙です。
そんな状況では、志望動機の把握までに時間のかかる応募書類は評価が低かったように思います。
そこでどうするかというと…「双括型」の文章構成がオススメです。
双括型とは、一体どのような文章構成でしょうか?
以降でそれを見ていきたいと思います。
「双括型」のススメ

見出しのとおり、「双括型」の文章構成が最もおススメです。
具体的には、結論→説明→具体例→結論の順に記載する文章構成です。
(「結論」を最初と最後の2回繰り返すことから、「双括型」と呼ばれています)
まず最初に結論(志望動機)を述べることで、自分が主張したいことを先頭にもってきます。
こうすることで、応募者の言いたいことをすぐに把握できる文章になります。
それだけでなく、採用担当者の思考経済的な負担を減らすことができるので、印象が随分とよくなります。
双括型の志望動機にする狙いはその他にもあります。それは、志望動機全体を採用担当者に読んでもらうことです。
どういうことかというと、これは人間の自然な欲求を利用した作戦です。
人間は、最初に何かの意見を主張されると、その根拠を知りたくなるものです。
つまり、「双括型」の文章構成において、最初に書かれている結論を読むと、その後に続く説明→具体例→結論→説明までもついつい読んでしまう。
私はこの心理を利用していました。
どれほど素晴らしい内容を書いたとしても、それが読まれなければ何の意味もありません。
そこでまずは、全体を読んでもらうための仕組みを埋め込んでおく必要があるのです。
この仕組みこそが総括型の文章構成だと考えています。
では以降で、双括型の構成要素である1.結論、2.説明、3.具体例、4.結論をご紹介します。
1.「結論」部分

志望動機の冒頭で、「私は~のため、貴社の〇△職を志望しています」など、志望理由を端的に記載しましょう。唐突な出だしかもしれませんが、これこそがまさに狙いなのです。
上でも述べましたが、読んでもらう相手は多忙な採用担当者です。
そんな担当者の貴重な時間を浪費させないように配慮しつつ、「どうしてそう思うのか?」という興味を抱かせることができます。
これによって相手の視線を強制的に説明部分に移すことができるため、年齢やスペックなど、他の応募者に比べて不利な点があったとしても、こちら側が主導権を握ることができますね。
2.「説明」部分

ここをどう書くかが腕の見せどころです。
支離滅裂だったり、論理が破綻していればその時点でアウトです。筋の通った説明にしましょう。
では、「筋の通った」とはどのような状態なのでしょうか。
それは、「論理的」ということです。
「論理的」とは、「矛盾のない」結論を導くことです。
ちょっと理屈っぽくなりましたが要は、「筋の通った」とは「矛盾のない」ことです。
この矛盾のない文章は三段論を意識すればだれでも書けるようになります。
たとえば、AならばCという命題を説明するために三段論法を用いて「矛盾のない」ように説明てみます。
第一段:A→B
第二段:B→C
第三段:ゆえにA→C
たしかにこれならば、AならばCということを矛盾なく説明できますね。
※ただし、A→B、B→C、A→Cがそれぞれ客観的に正しいことが大前提です。
私は論理学の専門家ではないので詳しい説明は省きますが、~ならば△△といったことを積み重ねていくことができれば、矛盾のない説明が可能です。
これを実際の志望動機にあてはめてみると、
第一段:「私は前職で~の業務を担当し、〇〇の重要性を痛感した」
第二段:「そこで〇〇を重点的に効率化し、業績を向上させた」
第三段:「この経験を活かし、より高いレベルで〇〇を行いたいと考えて貴社を志望した」
上記の例はザックリと考えてみたものなので、厳密には三段論法になっていないかもしれませんが、まあ、無理のない内容にはなっていると思います。
ちなみに、無理やり三段階でやる必要はなく、矛盾さえなければ第四段や第五段になってもかまわないと思います。
こうすることで、筋の通った説明ができるのではないでしょうか。
3.「具体例」部分

ここで挙げる具体例は、説明部分に説得力を持たせる役割があります。
いくら矛盾のない説明ができても、それを証明するものがなければ説得力に欠けますからね。
そこで、具体例を持ち出して説明部分を補強して、説得力のある志望動機にしましょう。
具体的には、~を~%向上させたなどの数字を伴う実績です。
また、エピソード、実績の概要、会社でやりたい業務内容などでも構いません。
ただ、嘘を書くのはやめましょう!いずれバレます。
4.「結論」部分

冒頭で結論を述べた後、最後にダメ押しのため、もう一度最後に結論を述べるのです。
これで、志望動機をより強く主張することができます。
いかがだったでしょうか。
以上が私の考える効果的な志望動機の書き方です。
書類選考が通過しないとお悩みの方、何かを変えたいと思っている方、ぜひ参考になさってみてください。
なお、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策などの記事はこちらです。
あわせてご覧いただければ幸いです。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
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