「パソコンで画像を丸く切り取りたいけれど、やり方が分からない」という声をよく耳にします。
プロフィール画像やSNSのアイコン作成、デザイン制作において、画像を丸く切り取る技術は非常に重要なスキルです。
実は、高額な画像編集ソフトを購入しなくても、Windowsに標準搭載されているペイントで丸く切り取ることができます。
- Windowsの標準機能ペイントで画像を丸く切り取る具体的な手順
- オンラインツールCanvaを使って簡単に写真を丸く加工する方法
本記事では、初心者でも簡単に実践できる「写真を丸く切り抜く」方法を、画像付きで詳しく解説します。
正直なところ、「なぜこうするの?」という点も少しありますが、丁寧にお伝えしていくので、最終的には下図のように写真を丸く切り抜くことができるようになります。

さらに、ペイント以外の無料ツールを使った応用テクニックや、よくあるトラブルの解決方法まで網羅的にお伝えします。
画像を丸く切り取るパソコンでの作業効率を向上させてくれるはずです。

いっちょ、やってみるか!
この記事では、操作・設定方法をわかりやすくお伝えしていきますが、より確実・効率的に上達したい方は、独学以外にも「プロに教わる近道」もあります。
自分にピッタリな学び方を選べば、パソコンの上達スピードは格段に向上しますよ。

- 大手通信企業の元SE
- 業界歴15年のWeb解析士
- 携わったSNSは約100件
- Google Analytics認定資格
ペイントで画像を丸く切り取る方法 | 写真を丸く切り抜く完全ガイド

ここでは、初心者の方でも迷わずに実践できる方法をご紹介します。
基本的なパソコン操作ができれば誰でも手軽に、画像を丸く切り取るパソコンスキルをマスターできます。
人物やアイテムを目立たせたいとおき、丸い画像は視覚的にインパクト大です!
慣れれば3分もかかりません!
画像を切り抜きできるパソコンスキルを身に付けると、仕事やサークル活動でのトリセツやチラシ作成にも役立ちますよ。
今回用意したのは美しいバラの画像です。写真を丸く切り抜くのにはピッタリ!
元画像のファイル形式はなんでもOKです。JPGでもPNGでも構いません。

本記事でお伝えする手順は以下のとおりです。
- 手順その1:作業スペースの確保
- 手順その2:色1と色2のセッティング
- 手順その3:透明の選択機能で色2を透明化
- 手順その4:背景の透明化
それでは、さっそく方法を見ていきましょう!
手順その1:作業スペースの確保
まずこの画像をペイントで開いて、画像の横にちょっとした作業スペースとしての余白を準備します。

余白の大きさは、丸く切り取る対象が収まる程度にしてください(大体でOK)。

そしてここからさらに、画像の切り抜き準備として色1と色2をセッティングしていきます。
ここがややこしいところなのでご注意ください。
手順その2:色1と色2をセッティングして円形描画
メニューバーのカラーピッカーに注目してください。
今回は下図のように、色1には黒色、色2に黄色を選択しました(お好きな色があれば、その色でもOK)。

そして、先ほど準備した作業スペースを色1と色2で塗りつぶします。
具体的には、作業スペースの下地を色1(=黒)で塗りつぶした後、その上から色2(=黄)で塗りつぶした円を描画してください。

さて、ここまで準備ができたら円形切り抜きのヤマ場に入っていきます。
具体的には、透明の選択
機能で色2を透明化していきましょう。
といってもイメージがわかないと思うので、まずは次の章に進んでください。
手順その3:透明の選択
機能で色2を透明化
画面左上の選択した部分をクリックしましょう。

四角形
を選択

作業スペースに描画した円を囲むように、四角形選択してください。

ここで再度、選択した部分をクリックします。

そして、透明の選択
を選びます。

すると、作業スペースに描画した円が下図のようになっているはずです。

この理由は、黄色で塗りつぶした部分が透明になっているからなんです。透明の選択
機能によって黄色が透明化されたため、ペイントのキャンバスの白が露出したわけです。

なお、ここで紹介した透明の選択
機能の使い方は↓の記事で詳しく紹介しています。
そして、透明化した円の周囲を選択して、バラの上に移動させましょう。

あとは、キャンバスサイズを変更やトリミングなどにより、下図のように成形してください。

ペイントにおけるキャンバスサイズの変更やトリミング方法は、↓の記事もチェックしてみてください。
さて、ここまで来れば大体の作業は完了です。
あともう少しなので頑張っていきましょう!
手順その4:背景の透明化
ここからは画像の最終調整です。
背景の透明化ボタンをクリック!

これで、丸く切り抜きした画像の背景が透明化されます。透明化された箇所は下図のようにグレーの市松模様で表示されます。

そして最後に、PNG画像で保存しましょう。
「名前を付けて保存」→「PNG形式」を選択することで、切り抜いた画像を新しいファイルとして保存できます。

以上が、画像を丸く切り取るパソコン術です。
丸く切り取った画像はスタンプのように使ったり、レイヤー機能を使って他の画像と組み合わせれば、より高度なデザインも可能です。
実は、この背景の透明化やレイヤーの使い方にはにはちょっとしたコツがあり、それを知らないとうまくいかないケースが多発しています。↓で詳しく解説しています。
さて、ここまでお伝えしてきた方法は多くの人があまり知らない貴重なスキルです。
ぜひ仕事やプライベートに活用してください!
これを足掛かりに画像編集のスキルを上げれば、一目置かれる存在になることも夢ではありません!
もしも、『さらに体系的に学びたい!』『独学だけでは不安…』と感じたら、オンラインパソコン教室で確実にスキルを身につけるのもおすすめです。
画像をパソコンで丸く切り取るときに失敗しやすいポイントと対策

実際にパソコンで「画像を丸く切り取る」作業をしてみると、思った以上に細かい部分でつまずくことがあります。
特に「楕円になってしまう」「背景が白いままになる」といった失敗はよくあるパターンです。
しかし、ポイントさえ押さえれば解決できます。
小さなコツを知っておくだけで、仕上がりのクオリティが大きく変わります。
失敗例1:楕円になってしまう
写真を丸く切り抜くときによくある失敗が、「丸にしたはずなのに楕円になってしまう」というケースです。
元画像の比率に引っ張られて、縦や横に伸びてしまうことがあります。
対策としては、Shiftキーを押しながらドラッグすると、縦横比1:1の正円を維持できます。
これはペイントだけでなく、WordやExcel、パワポといったOfficeソフトにも有効です。
失敗例2:背景が白いままになる(透過にならない)
Windows標準の「ペイント」を使って画像を丸く切り抜こうとすると、背景が自動的に白く塗りつぶされてしまうケースがよくあります。
これは、PNG以外の形式でファイルを保存しているためです。
背景を透過した後は必ず、PNG形式で保存しましょう!
画像をパソコンで丸く切り取るときに使える無料オンラインツール

画像をパソコンで丸く切り取るときに使えるで最も手軽な方法のひとつが、無料のオンラインツールを利用するやり方です。
特に、写真を丸く切り抜くだけの目的であれば、ソフトをインストールする必要もなく、ブラウザ上で数クリックするだけで完成します。
代表的なサイトには「Canva」や「Remove.bg」などがあり、これらを組み合わて使用すれば、画像を丸く切り取るパソコン操作は劇的にラクになります。
- ▶ Canva
-
豊富なデザイン機能を備えたオンラインツールで、円形の切り抜きが簡単。プロフィール画像やアイコン作成に便利です。
- ▶ Remove.bg
-
AIによる自動切り抜きに強く、人物や物体の背景を透過した上で、後から丸型のフレームに配置するのに適しています。
ツール名 | 主な用途 | 特徴 | 保存形式 | 背景透過 | 操作のしやすさ |
---|---|---|---|---|---|
Canva | 画像を丸く切り抜く | 円形トリミングが簡単。デザイン編集機能も豊富 | PNG/JPG | ×(透過は有料プラン) | ◎(初心者でも直感的) |
Remove.bg | 背景を透過して切り抜く | AI自動処理で人物や物体の背景をワンクリック削除 | PNG | ○ | ◎(ほぼ自動) |
私自身もブログ用のプロフィール画像を作成する際、Canvaで丸く切り抜き、Remove.bgで背景を透過させる組み合わせを活用しました。
無料ツールを組み合わせることで、短時間でプロ並みの仕上がりが可能です。
Windows ペイントの関連記事

いざというとき役立ちます!
当ブログでは、ペイントの基本~応用ワザを解説した記事を多数用意しています。
それらをまとめた記事は、こちらからどうぞ。

また、本記事で紹介した関連記事は以下からもご覧いただけます。
こちらもぜひチェックしてみてください。
FAQ:ペイントで画像を丸く切り取るパソコン操作

ここまでは具体的な方法をお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- パソコンで写真を丸く切り抜く一番簡単な方法は何ですか?
-
初心者におすすめなのは Canvaなどのオンラインツール です。アップロードして円形に切り抜き、PNG形式で保存するだけで完成します。特にブログやSNSのプロフィール用画像には最適です。
- 丸く切り取った画像のサイズや位置をあとから調整できますか?
-
可能です。画像を四角形選択などで範囲選択した後、倍率を調整すればサイズを変更できます。
- 丸く切り取った画像をSNSアイコンに使えますか?
-
はい、使えます。TwitterやInstagramなど多くのSNSは自動的に丸枠をつけて表示しますが、あらかじめ自分で丸く切り抜いておくと、意図通りの見え方になります。特に背景透過PNGで保存すると、どのSNSでもきれいに表示されます。
- ペイントとPaint 3Dのどちらを使うべきですか?
-
ペイントを使いましょう。しかし、2024年11月4日をもってMicrosoft Storeから削除されて非推奨となりました。代替手段としては、ペイントまたはフォトがあります。
まとめ)ペイントで画像を丸く切り取るパソコン操作 | 切り抜き完全ガイド

以上、『Windowsペイントの切り抜き完全ガイド』と題して、写真などの画像データを丸く切り取るパソコンの操作方法をお伝えしました。
特に、色2
を使用した透明の選択
などは使う機会が少ないので、途中でこんがらがったのではないでしょうか?
慣れるまでには少し時間がかかるので、ぜひ繰り返し練習してください。
本記事でペイントの基本操作が身に付いたら、次はより高度な編集技術にチャレンジしてみませんか?
自分の生活スタイルに最適なスクールで楽しく学習を続ければ、仕事やプライベートでのスキルの幅がグーンと広がります。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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コメント一覧 (1件)
質問
Windoz8を使っています。
ペイントで、ステップ4までできたのですが、ステップ5からの手順ができません。
左の方への移動はできません。教えて下さい。
写真を丸く切り抜きたいのです。