省略波線をパワポで使えるようになれば、不要な箇所を省略して重要ポイントにフォーカスできるので、スライドにメリハリがついて相手の理解も早まります。
重要ポイントにフォーカスできるので、クオリティーの高い資料になるはずです。
- 省略波線の効果と活用シーン
- パワポによる波線の作り方の具体的ステップ
- パワーポイントでの波線を応用したデザインのコツ
しかし残念ながら、省略波線はパワポに用意されていません。
そのため自作の必要がありますが、それを知らなかった新入社員だったころの私は、グラフの不要な箇所まで資料に掲載してしまい、「ポイントがわかりにくい」と指摘されたことがあります。
しかし省略波線はパワポの波線を少し加工すれば誰にでも作れます。
作り方にはコツがありますが、本記事とおりにやればそれほど難しくありませんよ。

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省略波線のパワポにおける利用シーン

省略波線をパワポで使いたい場合とは、資料作成をする際に、グラフやスライドの一部を省略したい時に使う視覚的な表現方法です。
通常の直線では「途中を省略している」ことが伝わりにくいため、波線を挿入することで、読者に「ここは省略されている部分だ」と一目で理解させられます。
特に、資料の中のグラフや表の一部を飛ばして見せたい時に効果的です。
例えば、プレゼンの中で「ここは中略しています」と強調したい場面では、波線を入れるだけでスライド全体の情報整理がスムーズになります。

特にビジネスシーンでは、グラフや図表で情報を端的に示す必要があるため、省略波線の活用は相手にストレスを与えずに内容を伝える工夫の一つです。
使い方次第で資料がよりわかりやすく、見た目にもメリハリのある仕上がりになります。
パワポにおける省略波線の作り方2選

パワポで省略波線を作る方法はいくつかありますが、ここでは特に取り入れやすい基本的な2つの方法を紹介します。
- 方法その1:図形の「大波/小波」を使う
- 方法その2:曲線ツールで破線を自作する
- 方法その3:外部ツールを使う
方法その1~2はパワポの標準機能を使うため、特別な外部ツールは不要です。方法その3は外部ツールを使うので、企業によっては使用を制限されるかもしれません。
お手軽なのは「方法その1」ですが、あまり融通が利きません。その点、「方法その2」は少し手間はかかりますが、細かく形状を調整できます。
そして「方法その1」と「方法その2」のどちらもグラフや図のスケールを変えられないのが難点です。
この点、「方法その3」で紹介する外部ツール「Screenpresso」は省略破線が用意されており、グラフや図のスケールを自動で縮小してくれます。
私も約5年ほど、ブログ記事作成のときに愛用しています。もし利用可能なら本当におススメです。
それでは、それぞれの方法をさっそく見ていきましょう!
方法その1:図形の「大波/小波」図形を使う方法
最も簡単なのは、PowerPointの図形機能にある「大波」や「小波」を活用する方法です。
挿入
タブ >図形
>星とリボン
内の大波
または小波
を選択

大波
と小波
をスライド上に配置するとこんな図形になります。

そして枠線の色を「なし」にして、白で塗りつぶしてください。
それをそのまま図形の上に移動させれば、省略波線「っぽく」なります。

方法その2:曲線ツールで破線を自作する方法
もっと自由な形にしたい場合は、「曲線」や「フリーフォーム」を使って手描きの波線を作る方法があります。
まず最初に作業用のスライドを用意します。
このスライドにはグリッド表示と背景色を付けておいてください(白以外であればどんな色でもOK)。

今からこのスライドの上で省略線を作っていきます。
まずここに、波線を作成してコピペしてください(線の太さはお好みで)。

二つの波線のうち、どちらか一方の波線を選択します。

その後、図形の書式タ
ブ>図形のスタイル
グループの右下矢印をクリックしましょう。

画面右端に図形の書式設定が表示されるので、下図のように線の色
を白
(ほかの色でも可)、一重線/多重線
を一重線
に設定してください。

二つの波線はこんな感じになったはずです。

そして、ここからがミソ!
白の波線を選択して、図形の書式
タブ>配置
グループ>背面へ移動
を押しましょう。

結果、波線はこんな感じになっています。

そして両者を重ねてください。

さらにグループ化します。

これで省略線のオブジェクト完成です!縦横のサイズも自由に変更できます。
あとは省略線を付けたいグラフなどにグループ化した波線をコピペすればOKです(作業用のスライドは削除しておいてください)。
試しに青い図形の上に乗せるとこんな風になりました。

今回作成したものは線が太かったり波形が高すぎるようです。さらには波線の重ね合わせが少しズレてますね…。
これは単に私の調整不足…。
もう少し細かく設定するとキレイな省略線が出来上がります!
さて、ここまでは基本的な使い方をお伝えしてきましたが、実際の業務はもっと色々ありますよね。
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方法その3:外部ツール「Screenpresso」を利用する方法
「Screenpresso」は認知度が低いのですが、ブロガーの間では密かに使用している人も多い超便利ツールです。
イメージとしては、Windows標準ソフト「Snipping Tool」の上位互換といった感じです。
フランス企業によって開発・提供されているツールですが、日本語にも対応しています。
無料版と有料版があり、私は無料版を使用していますが、不自由していません。
このツールの特徴は、スクリーンショットの撮影と、撮影した画像が編集できる点にあります。
省略波線はもちろんのこと、文字入れ・矢印挿入などの編集が可能です。

↓のようにハイライトもできます!

直感的な画面構成になっているので、何回か使っているとコツが掴めてきます。
ダウンロードはこちらからどうぞ。
よくある失敗とその対策

省略波線を作る際には、ちょっとした設定や操作の違いで「思ったように見えない」という失敗が起こりがちです。
ここでは特によくある失敗例と、その解決策を紹介します。事前に知っておくことで、作業時間のロスを減らし、スムーズにきれいな波線を作ることができます。
波線が伸びすぎて平坦に見える
図形の「大波」や「小波」を拡大しすぎると、波の山や谷がつぶれてしまい、ただの緩やかな曲線に見えてしまうことがあります。
必要以上に拡大せず、複数の波図形を並べて結合することで、自然な形を保ちながら長い波線を作りましょう。
手描き波線のズレや粗さ
フリーフォームや曲線ツールで波線を描く場合、頂点の位置がずれるとガタついた線になりやすいです。
グリッド線を表示しながらクリックして描くと、等間隔で整った波形になります。
縦線と横線の交点でクリックしていきましょう。クリックした箇所で線が曲がります。

描画を終了するときは、Esc
キーを押してください。
コピー後に配置がずれる
複数の波図形をコピーして並べたとき、微妙に位置がずれて違和感が出ることがあります。
配置
ツールで上下や左右を揃え、結合したら必ず「グループ化」しておきましょう。
これにより、ズレの心配なく移動や拡大ができるようになります。
私の体験:こうしたらもっとスムーズにできた

私自身も最初は「フリーフォーム」を使って手描きの波線を作ろうとしましたが、なかなか思うように整わず、時間ばかりかかってしまいました。
ズレや形の不揃いが目立ち、プレゼン資料に使うには見た目の完成度が低いと感じたのです。
そこで試したのが「SVG素材の活用」と「テンプレート化」です。フリーのSVG素材をダウンロードしてPowerPointに挿入し、自分好みに線の太さや色を調整することで、手描きよりもはるかに短時間で美しい波線が完成しました。
また、一度整えた波線をテンプレートとして保存しておくと、次回以降はコピー&ペーストするだけで使えるので作業効率がぐんと上がりました。
この体験から「最初から完璧に自作する必要はない」と学びました。便利な素材や機能をうまく組み合わせることで、短時間でプロらしい仕上がりにできるのがPowerPointの強みだと思います。
見た目も機能性も高めるテクニック

基本の波線が作れるようになったら、さらに工夫を加えることで資料の完成度を高められます。
ここでは「より見やすく」「より伝わりやすい」波線に仕上げるための応用テクニックを紹介します。少しの工夫で、相手の印象に残るスライドに変わります。
波線+影や重ね技術で立体感を出す方法
波線をそのまま使うと平面的に見えがちですが、影を付けたり重ねたりするだけで立体感が生まれます。
- 同じ波線をコピーして2本用意する。
- 片方に「影(オフセット)」を設定し、もう片方に重ねる。
- 白やグレーの影を選ぶと、スライドの背景になじみやすくなります。
こうすることで、省略部分が自然に強調され、視覚的にわかりやすい効果が得られます。
グラフで波線を取り出す方法(SVG経由)
Excelで作ったグラフを利用して波線を作る方法もあります。
- Excelで「散布図(平滑線)」を作成。
- 波形になるようにデータを設定する。
- そのグラフをコピーしてPowerPointに貼り付け、「SVG形式」として貼り付ける。
- 分解して波線だけを取り出す。
この方法なら、数値に基づいた正確な波線を作れるため、独自性のある省略表現が可能になります。
SVG素材やフリー素材を活用する時短ワザ
自作にこだわらず、既存のフリー素材やSVGファイルを使うのも賢い選択です。
- 「省略線」「波線」と検索すると、無料で使えるパーツが見つかります。
- SVG素材は色や太さの編集が自由にできるため、PowerPoint内で加工しやすいのが特徴。
- デザイン性の高い素材を活用すれば、作業効率を上げつつ見た目の完成度も大幅にアップします。
この記事の関連リンク集

当ブログでは、パワポ初心者の皆さんが知っておくと得する、基本~応用ワザをまとめて1本にしたカタログ的な記事を用意しています。
また、さらに上を目指したい方にピッタリな、Officeスキルを体系的に学べる人気オンラインスクールの特集記事も用意しました。こちらもチェックしてみてください。
特集記事Officeオンラインスクールおすすめ3選|Excel・Word・パワポ&MOS ≫
そして、本記事で紹介した関連リンクはこちらです。
ぜひご覧ください!
参考サイトScreenpresso 公式サイト ≫
FAQ:「省略波線をパワポで自作」に関するよくある質問

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- 自動で省略波線を描ける機能はある?
-
PowerPointには「省略波線専用の自動作成機能」はありません。波線を使いたい場合は、図形機能やフリーフォームを使って自作するか、SVGやフリー素材を取り入れる必要があります。
- もっと複雑な波線を作りたいときは?
-
Excelの散布図(平滑線)を活用して波形を作り、SVG形式に変換する方法がおすすめです。数値を調整すれば、より細かい波の形も正確に作成でき、自由度が高まります。
- WordやExcelでも同じ方法は使える?
-
はい、使えます。PowerPointと同様に、WordやExcelにも図形やフリーフォーム機能が搭載されているため、同じ手順で省略波線を作成できます。特にExcelではグラフを利用できるので、より精密な波線を描くことも可能です。
- きれいに作るコツは?
-
一番のコツは「無理に手描きで完璧を目指さない」ことです。基本図形をベースに加工したり、既存の素材を活用したりすることで、時間をかけずに美しい省略波線を作成できます。
- 印刷したときに波線がずれて見えるのはなぜ?
-
画面上ではきれいでも、印刷時に線幅や影がずれることがあります。印刷前に「表示」タブの「グリッド線」や「ガイド」で位置を確認してから配置するとズレを防げます。
- 省略波線をグラフに直接挿入する方法はある?
-
グラフに直接描画はできませんが、グラフの上に波線を配置することで代用できます。透明度を少し下げると、グラフのラインや背景と自然に馴染みます。
まとめ)パワーポイントにおける省略線の作り方

以上、省略破線のパワポでの作り方をお伝えしました。
最初は時間がかかるかもしれませんが、最初から手描きで苦労するより、テンプレートや素材をうまく活用する方が、短時間で美しい省略波線を作れます。
慣れると2~3分でできるようになりますよ。
目的やシーンに応じて作り方を選び、プレゼン資料をよりわかりやすく、印象的に仕上げてください。
「Excelの関数が苦手…」「Wordの文字の位置がズレる!」「説得力あるスライドを作れない」など、苦手意識を感じることはありませんか?

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