Wordのヘッダーをページごとに設定したい場合は意外にあります。
たとえば、表紙にだけヘッダーを付けないケースです。これができれば、レポートや資料の完成度はぐっと上がります。
- Wordのヘッダーをページごとに編集する基本操作
- よくあるつまずきと解決方法
Wordのヘッダーをページごとに編集・調整する方法は、最初は私も戸惑いましたが、コツをつかめば操作はシンプルでした。
でも、ヘッダー設定って苦手なんだよね…
↑のような方はたくさんいますが、ご安心ください。
この記事を読めば、あなたもすぐに使いこなせますよ。
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Wordのヘッダーをページごとに設定する方法

Wordのヘッダーをページごとに異なる内容に編集したい場合とは、たとえば下図のように、表紙にはヘッダーを付けずに、それ以降のページにはヘッダーを付けるケースです。

Wordには、それが可能になるよう方法がちゃんと用意されています。
方法は以下の2つです。
- 方法その1:「前と同じヘッダー/フッター」機能
- 方法その2:「先頭ページのみ別指定」機能
- 方法その3:「奇数ページ/偶数ページ別指定」機能
それではさっそくやっていきましょう!
方法その1:「前と同じヘッダー/フッター」をオフにする

まずは下準備からです。
表紙付きで書類を作成した場合、表紙と1ページ目を改行で分けている場合が多いと思います。
たとえばのような感じです。

この改行をDeleteキーかBackspaceキーで全部消しください。

すると、こんな感じになります。

これで下準備は完了!この状態から、Wordのページごとにヘッダーを付けていきます。
ポイントは、セクション区切りと前と同じヘッダー/フッターです。
なお、セクション区切り、目次作成、ページの入れ替えはWordで書類を作成するうえで必須の知識です。
3分あれば理解できるので、しっかり確認しておいてください。
それではさっそく、ページごとにヘッダーを付けていきましょう!
ページごとにヘッダーを編集
表紙の一番最後尾にカーソルを置いてください。

そして、レイアウトタブ>ページ設定グループ>区切りをクリックします。

セクション区切り>次のページから開始を選択してください。

これで表紙と2ページ目が分かれました。

そして2ページ目のヘッダー部分をクリックしましょう。これでページごとにヘッダーを編集できるようになるので、適当な文言を入力します。

この段階ではまだ、1ページ目のヘッダーにも同じ文言が自動で挿入されますが、現時点ではそれでOKです。
そしてここからがポイント!
ヘッダーを編集状態にしたまま、ヘッダーとフッタータブ>ナビゲーショングループ>前と同じヘッダー/フッターボタンを押します。

これでWordのページごとにヘッダーを編集できるようになりました。
あとは、表紙のヘッダーの文言を削除すれば完成です!

出来上がりはこんな感じになっているはずです。1ページ目と2ページ目でヘッダーが異なっていることが分かります。

なお、2ページ目と3ページ目以降のヘッダーを個別に編集したい場合も手順は同じです。
また、フッターの場合も上記の手順でページごとに編集できます。
さて、ここまでは基本的な使い方をお伝えしてきましたが、実際の業務はもっと色々ありますよね。
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方法その2:「先頭ページのみ別指定」にする

この「先頭ページのみ別指定」という設定は、1ページ目限定でヘッダーを他ページとは別の内容に編集できる機能です(フッターも別指定で編集可)。
たとえば、1ページ目には文書タイトルを中央に配置し、2ページ目以降には章タイトルやページ番号を付けられます。
難しい操作は不要で、数クリックで適用できるのが特徴です。
設定前にヘッダーを編集すると、こんな感じで、全ページのヘッダーに同じ内容が反映されます。

このとき、レイアウトタブ>ページ設定グループの右下にあるページ設定アイコンをクリックしてください。

その他タブのヘッダーとフッター内にある先頭ページのみ別指定をチェックします。

これで、先頭ページのヘッダーとフッターが他ページとは別に編集できるようになりました。
試しに、表紙のヘッダーだけを空白にしてみたら、こんな感じになります。

「方法その1:前と同じヘッダー/フッターをオフ」よりも手軽な方法です。
表紙ページだけを手っ取り早く設定したいときにはこの方法がよいでしょう。
その際、効果的な表紙の作り方を意識しておくと、ワンランク上の書類が出来上がります。
方法その3:「奇数ページ/偶数ページ別指定」にする

本や報告書などの両面印刷を意識した文書では、奇数ページと偶数ページでヘッダーを変えると読みやすくなります。
例えば、奇数ページには章タイトル、偶数ページには書籍名を配置することで、冊子として印刷した際に見栄えが整います。
Wordにはこの用途に特化した「奇数と偶数ページを区別する」機能が用意されています。
レイアウトタブ>ページ設定グループの右下にあるページ設定アイコンをクリックしてください。

その他タブのヘッダーとフッター内にある奇数/偶数ページ別指定をチェックします。
これだけでも十分良いのですが、応用編としてさらに、先頭ページのみ別指定にもチェックしてみましょう。

すると、こんな感じになりました。

先頭ページである表紙のヘッダーはなし、そして、2ページ目と4ページ目は「本文」と記載されたヘッダー、3ページ目は「株式会社それやっときました」が表示されています。
これで、奇数/偶数ページ別指定機能の効果がおわかりいただけたでしょうか?
Wordによる冊子印刷や両面製本では、ヘッダーを奇数ページと偶数ページごとに変えることで読者にとって直感的なナビゲーションになります。
ただし、用紙サイズや余白の設定によってはヘッダー位置がずれることもあるため、印刷プレビューで確認してから仕上げるのが安心です。
特に長文の論文やレポートでは必須のテクニックといえます。
編集画面でどこを見れば状況が分かる?(セクション表示の確認)
基本的な操作に慣れてきたら、さらに柔軟な応用方法を知っておくと便利です。
例えば、編集画面でセクションごとに状態を確認する、といった工夫が可能です。
これらを理解すれば、単なる文書作成ではなく「見せ方」を意識した仕上げができ、より完成度の高い資料作成につながります。
複数のヘッダーを設定すると、自分がいまどのセクションを編集しているのか分からなくなることがあります。
そんなときは、Word画面の左下部に表示される「ステータスバー」を確認しましょう。セクション番号が表示されているので、どの区切りに属しているか一目で分かります。

この記事の関連リンク集

当ブログでは、Word初心者の皆さんが知っておくと得する、基本~応用ワザをまとめて1本にしたカタログ的な記事を用意しています。
また、さらに上を目指したい方にピッタリな、Officeスキルを体系的に学べる人気オンラインスクールの特集記事も用意しました。こちらもチェックしてみてください。
そして、本記事で紹介した関連リンクはこちらです。
ぜひご覧ください!
関連記事Word文書のページ入れ替え ≫
FAQ:「Wordのヘッダー編集をページごとに編集」に関するよくある質問

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- セクション区切りとページ区切りの違いは?
-
ページ区切りは単純に新しいページを作るだけで、ヘッダーやフッターの設定は引き継がれます。一方、セクション区切りはページ構造そのものを分けるため、ページごとに異なるヘッダーを設定するには必須です。
- 変更したヘッダーが反映されない…どう対処?
-
設定を変えたのに全ページ同じヘッダーになってしまう場合は、「前と同じヘッダー」が有効になっている可能性が高いです。編集画面の[ヘッダーとフッター ツール]でリンクを解除してから再編集してください。それでも反映されない場合は、セクション区切りの位置を見直すと解決することが多いです。
- ページ番号を途中から「1」にできる?
-
はい。セクション区切りを入れてからページ番号を再設定すれば、途中から1ページとしてカウントできます。章ごとのリセットに便利です。
- ヘッダーに画像やロゴを入れられる?
-
可能です。[挿入]タブから[画像]を選んで配置できます。ただし、余白や配置バランスに注意しましょう。
- ヘッダーの高さを調整するには?
-
[レイアウト]タブの[余白の設定]で「ヘッダーからの位置」を調整できます。文字が本文に近すぎる場合は広めに設定しましょう。
- ヘッダーを文書全体から一括削除する方法は?
-
ヘッダー編集モードで中身を削除すると全ページから消せます。部分的に消したい場合は、セクションごとに削除してください。
まとめ)Wordのヘッダーをページごとに編集!

以上、Wordのヘッダー編集をページごとに設定する方法をお伝えしました。
Wordでヘッダーをページごとに変える方法は、一見複雑そうに思えますが、基本は「セクション区切り」と「先頭ページのみ別指定」を理解すれば十分対応できます。
さらに「先頭ページのみ別指定」や「奇数・偶数ページを区別する」といった機能を活用すれば、ビジネス文書や論文、冊子印刷など幅広い場面で役立ちます。
Wordのヘッダー編集をマスターして、見やすく上質な文書作成に役立ててください。
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