Excelのオートフィルで連番にならない・できない場合の方法3選

『Excelが思いとおりに動かない！』

そんなイライラの代表格が、オートフィルで数字を連番にしたいのになぜか同じ数字が繰り返されるときです。

本記事では、Excelのオートフィルで数字が連番にならない・できないときに試したい3つのことをお伝えします。

もしかしたら、設定自体に問題があるかもしれませんよ？

Excelのオートフィルで数字が連番にならない・できないとき

そもそもExcelのオートフィルとは、入力されたセルの値を基に空白セルの値を推測して自動入力する機能です。

にもかかわらずオートフィルで数字が連番にならないとき、まずは設定が正しく反映されているかを確認してみましょう。

方法は簡単です。

データが入力されている任意のセルの右下にカーソルを当ててください。

下図のように黒い十字マークに変わった場合は設定には問題ありません。ここをクリックして実際の対応方法の説明箇所にジャンプしてください。

もし、カーソルが上図のような黒い十字マークに変わらない場合は、オートフィル設定を見直す必要があります。

その場合は、次項で説明する手順を行ってください。

Excelのオートフィルの連続データ設定

オートフィル設定の方法は以下のとおりです。

Excelファイルのメニューをクリックします。

その他＞オプションを選んでください。

詳細設定をクリックして、編集オプションを見つけてください。

そのなかのフィルハンドルおよびセルのドラッグ アンド ドロップを使用するにチェックが入っているかどうか確認しましょう。

もしチェックが入っていなければ必ず入れておいてください。

上記の設定が完了したら、Excelのオートフィルが連番にならない理由と対応策3つを説明していきます。

なお、セルに入力する内容が単純な数字なのは稀なケースです。多くの場合、単位などを付けるのではないでしょうか。

Excelで数値に単位をつける際にはいくつか注意点があります。理解せずにやっていると、合計や平均などの集計ができなくなります。

そうならないように↓の記事をご覧ください。

そして、データの重複チェックなどもよく行う処理の一つです。

オートフィルが連番にならないときの対応方法3選

そもそもなぜ、Excelのオートフィルが同じ数字になるのでしょうか。

まずはその理由を説明していきます。

そこには納得の理由があるんです。

Exccelのオートフィルで同じ数字になる・繰り返しになる理由

Exccelのオートフィルで同じ数字になる・繰り返しになる理由は、セルのコピーモードになっているからです。

たとえば、A1セルに1を入力してオートフィルしてみてください。すると下図のように同じ数字になります。

この状態でカーソルを選択範囲の右下に合わせて、オートフィルオプションを表示させましょう。下図のようにセルのコピーモードになっているはずです。

そもそもオートフィルとは、入力されたセルの値から次のセルの値を予測する機能です。

しかし、予測できるだけの十分なデータ量がないので、セルのコピーモードに切り替わって同じ数字の繰り返しになったわけです。

これがオートフィルで同じ数字になる理由です。

ちなみに、上図の状態で連続データにチェックを入れると、連番になります。

それではいよいよ、オートフィルが連番にならないときの対応方法3つをお伝えしていきましょう。

オートフィルが連番にならないときの対応方法3つ

オートフィルが連番にならない対応方法には次の3つあります。

どれも手軽にできるものなので、お好きなものをお試しください。

↓の動画もとても分かりやすいですよ。

Ctrlキーを押しながらオートフィル

まず最初の番号を入力します（下図の場合はセルB2に1を入力）。

最初の番号は何番でもOKです。

最初の番号は、1でも10でも200でも何番でも大丈夫です。ちゃんと連番になります。

そして最初の番号が入力されたセルの右下を見てください。緑の四角が小さく表示されています。

これにカーソルを当てると、矢印から＋マークに変わります。

その状態になったらCtrlキーを押したままマウスを下方向に移動させましょう。

上記の操作で連番が振られます。

オートフィルオプションの連続データ

この『オートフィルオプションの連続データ』も便利です。

選択範囲の右下にカーソルを合わせると『オートフィルオプション』が表示されます。

そしてメニューの中から連続データを選択すると連番になります。

ROW関数（一番のおススメ！）

そして一番のおすすめはROW関数です。

最初のセルに=ROW()-1と入力してください。

ROW関数はセルの行番号を表示してくれる関数です。

ROW()のようにカッコ内を空白にすると、ROW関数が入力されているセルの行番号が表示されるので、状況に応じて調整してください。

そしてこれにオートフィルを使うと↓のように連番になります。

そしてROW関数で連番を作成する一番のメリットは、途中の行を削除しても連番が崩れないという点です。

たとえば、下図のように途中の行を削除しても…

抜けた番号が補正されて連番が崩れません！

ROW関数による連番の割り当ては、行の削除による番号の振り直しという手間がいりません。

それだけではありません。行を追加したとしても、新しいセルに=ROW()-1を入力するだけです。

誰でもかんたんに利用できる関数なので、ぜひご活用ください！

関連するトピック（FAQ）

上記以外で、本記事の内容について質問の多いトピックをまとめてみました。

参考までにどうぞ！

オートフィルオプションが表示されない

Excelのオートフィルオプションは、オートフィル実行後にのみ表示されます。セル範囲を選択しただけではオートフィルオプションは表示されないのでご注意ください。

Excelのオートフィルが連続にならないのはなぜですか？

Exccelのオートフィルが「セルのコピー」モードになっているからです。連番にするためには「連続データ」モードにする必要があります。詳細は「オートフィルが連番にならないときの対応方法3つ」をご覧ください。

まとめ）Excelのオートフィルで数字が連番にならない・できないとき

以上、Excelのオートフィルで数字が連番にならない・できないときに試したい3つの方法をお伝えしました。

一番のおすすめはROW関数です。