「Excelでリンクの解除ができない」と悩んでいる方は意外と多いのですが、実は原因を特定して正しい操作をすれば解決できます。
なぜなら、リンクの残骸や非表示セルに埋もれた参照が原因で、解除できないケースがよくあるからです。
私も過去に「Excelでリンクが見つからない」と頭を抱え、午前中いっぱいかけて探した苦い経験があります。
- Excelでリンクの解除ができない主な原因とその見分け方
- Excelでリンクの検索を使った効率的な方法
- 確実にリンクを解除するための実践的な手順
リンク解除ができないと、無駄に時間を取られてしまいストレスが溜まりますよね。
そこで本記事では、オーソドックスな方法からリンクが見つからないときの方法まで、ハイパーリンクの解除方法をお伝えします。
いくつかの方法を知っておくだけで、複雑なファイルでもすっきり整理できます。
エラーメッセージばかり表示されてイライラしている人はぜひご覧ください。

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Excelでリンクの解除ができないときの基本理解と対処の全体像
Excelで作業していると突然、下図のような警告が表示されることがあります。

そして、不要な外部参照を削除しようと「リンクの解除」を試みても、なぜか解除できなかったり、警告が消えなかったりするケースが少なくありません。
この章では、リンク解除の基本的な仕組みを理解し、どのような手順で問題を解決できるのか全体像を整理します。
まずは「どんな場面でリンク解除ができないのか」、そして「解除と非表示の違い」を押さえておきましょう。
Excelのリンクが解除できない問題が発生する主なシーン
リンクの解除がうまくいかないシーンとして代表的なのは、(1)参照先のファイルが既に削除・移動されている場合、(2)リンクが数式以外の場所に埋め込まれている場合、(3)ブック内の非表示シートや名前の定義に残っている場合です。
特に「参照先が存在しないのにリンク情報だけが残っている」ケースはよくあり、解除操作をしても再び警告が出てしまいます。
これらの状況を正しく把握することが、的確な対処の第一歩です。
知っておきたい「リンク解除」と「リンク非表示」の違い
Excelには「リンクの解除」と「警告メッセージを非表示にする」という2つの異なるアプローチがあります。
前者は数式や設定から外部参照を完全に削除し、値に置き換える方法です。
一方、後者はリンク自体は残したまま通知だけを抑制する設定で、実際にはデータの参照関係は続いています。
そのため、単純に「表示を消す」ことと「リンクを根本的に断ち切る」ことは違う点に注意が必要です。
解除できないと悩んでいる場合、まずは自分が求めているのが「完全な解除」なのか「通知を消すだけ」なのかを確認すると解決が早まります。
Excelでリンクの解除ができないときの探し方—見つからない原因とステップ

「リンクの編集」から解除を選んでも警告が消えない場合、リンクが数式以外の場所に残っている可能性が高いです。
解除できない原因を一つずつ洗い出し、正しい手順で探すことが重要です。
ここでは、特に見落としやすいポイントを挙げていきます。
「非表示シート」に潜むリンク
リンクが非表示シート内の数式やグラフに残っていることは珍しくありません。
通常の検索(Ctrl+F)では非表示シートは対象外となるため、まずは全シートを再表示してから検索を行うのが鉄則です。
特に部署ごとにデータをまとめたExcelなどでは、使われていないシートが残っていてリンクの温床になっていることがあります。
名前の定義(名前付き範囲)に残るリンク
「名前の管理」で設定された名前付き範囲の参照先に、他のブックへのリンクが残っていることも多いです。

これはセルや数式を検索しても見つからず、「リンクが見つからない」と悩む典型例です。
名前の定義を開き、参照先に「[Book1.xlsx]Sheet1!$A$1」といった表記が残っていないか確認し、不要なら削除しましょう。
図形・オブジェクト・グラフに埋もれたリンク
Excelではセル以外にも、図形やオブジェクト、グラフのデータ範囲に外部リンクが仕込まれていることがあります。
たとえば、コピーした図形にリンク先が保持されたまま残っていたり、グラフの系列データが他ブック参照になっていたりするケースです。
これらは通常の数式検索ではヒットしないため、対象を一つずつ確認する必要があります。特にテンプレートを流用しているファイルでは、思わぬ箇所にリンクが隠れている場合があります。
データ入力規則に仕込まれたリンク
セルに設定されたデータ入力規則(ドロップダウンリストなど)が、別ブックを参照していることがあります。
これはセル上では気づきにくいため、リンク解除の妨げになる典型例です。
確認方法は「データ」タブ →「データの入力規則」で、元の値が外部参照になっていないかをチェックします。

不要な場合は削除、または固定リストに置き換えると解決できます。
条件付き書式、マクロ(VBA)、他設定に残る外部参照
条件付き書式やユーザーが作成したマクロ(VBAコード)にもリンクが潜んでいることがあります。
特に条件付き書式は数式に他ブック参照を埋め込めるため、解除漏れの温床になりがちです。
また、VBAで「=’C:\Data[外部ファイル.xlsx]Sheet1′!A1」といったコードを組んでいる場合も要注意です。
リンク解除ができないときは、これらの設定を丁寧に確認しましょう。
“リンクの編集”や“ブックリンク”から解除できない時の裏ワザ的手段
「リンクの編集」で参照先を削除しても残る場合は、Excelがどこかに参照を保持している証拠です。
このような場合は、次の手順が有効です。
- ブックを別名保存して新しいファイルを作成する
- その状態で再度リンク解除を試みる
- どうしても残る場合は、一度全数式を値に変換する
また、Excelのバージョンによって「ブックリンク」や「リンクの編集」画面に差があるため、表示されないからといってリンクが存在しないわけではありません。
焦らず一つずつ切り分けることが大切です。
Excelでリンクの解除ができないときは、リンク検索を極める—効率的な見つけ方

リンク解除の最大のハードルは「どこに残っているか分からない」ことです。
闇雲に探すのではなく、検索機能やチェックポイントを駆使することで効率的に洗い出せます。
この章では、Excelの検索を使いこなし、漏れなくリンクを見つけるための実用的な方法を紹介します。
ブック全体を一括で検索する設定に切り替える
検索ダイアログの「オプション」を開き、検索対象を「シート」から「ブック全体」に変更することで、すべてのシートを横断的にチェックできます。
特に大量のシートを持つファイルでは必須の設定です。検索漏れをなくす最初のステップになります。
Ctrl+Fの応用:.xl, \, !などで数式全体を横断検索
Excelの「検索と置換」機能(Ctrl+F)はリンク探しの基本ですが、単純に「ファイル名」を探すだけでは不十分です。
外部参照は [...]!
の形式で表記されるため、例えば「.xl」「\」「!」といった文字列で検索することで見落としを防げます。
まずは問題箇所の特定していきます。
Ctrl
+F
で検索と置換を行ってください(もしくは下記の操作でもOK)。

そして、[
で検索します。

セルが見つかったら、参照先ファイルのパスを確認して記述を修正しましょう。
こうすることで、想定外のシートやセルに埋もれたリンクも発見できる確率が高まります。
詳細はこちらの記事でも解説しています。
さて、ここまでは基本的な使い方をお伝えしてきましたが、実際の業務はもっと色々ありますよね。
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Excelでリンクの解除ができない時の対処方法と事前準備

さてここからは、Excelでリンクの解除ができない時の対処方法をお伝えしていきますが、その前にやっておくべき事前準備があります。
それが次の3点です。
これらを行うことで、Excelでのリンク解除がスムーズに行えます。
なかでも、Excelのリンクを解除する前には必ずファイルのバックアップをとっておきましょう。
何か問題が発生した場合にも、バックアップから元の状態に戻すことができるため、安心して作業を進められます。
では、個々の事前準備を詳しく見ていきます。
事前準備その1:ファイルのバックアップ

Excelのハイパーリンクの解除を行う前に、リンクされたファイルが正確に保存されているか確認することも大切です。
リンクされたファイルが存在しない場合やファイル名が変更されている場合は、リンク解除をしても意味がなく、エラーが発生する可能性があります。
そのため、リンクされたファイルは必要に応じて保存してください。
さらに、関連するセルやシートを確認しておくことも重要です。
リンクの解除を行うことで、リンク先のデータが元の値に戻るため、セルやシートの内容が変更される可能性があります。
関連するセルやシートの内容を確認し、必要に応じてバックアップしておきましょう。
事前準備その2:ファイルの再起動

Excelのハイパーリンクの解除を行おうとしている場合、ファイルが他のユーザーによってロックされている可能性があります(排他制御)。
これは、他の人が同じファイルを同時に編集できないようにするためです。
この場合、Excelでファイルを閉じるだけではリンクが解除されないことも…。
ファイルを再起動することで、Excelによって開かれている全プロセスとリソースが解放されます。
これにより、ファイルがロックされていても全プロセスが終了し、リンクが解除される可能性が高くなります。
Excelでハイパーリンクを解除する場合、ファイルを閉じてからExcelを再起動してみましょう。
事前準備その3:Excelのバージョン確認

リンクの解除前にExcelのバージョンを確認することも大切です。
新しいバージョンでは、古いファイル形式を正常に開けないことがあります。
Excelのバージョンを確認し、必要に応じてファイルを新しい形式に変換しましょう。
Excelのハイパーリンクが見つかったときの解除方法

それではいよいよ、Excelでハイパーリンクが見つかったときの解除方法に移りましょう。
方法はいくつかあります。
右クリックから行うものや、VBAでマクロを作成する高度なものまで様々です。
自分のExcelスキルにあったものを選んでみてください。
右クリックメニューでExcelのハイパーリンクを強制的に解除
『右クリックメニューでリンクの解除』は最もオーソドックスな方法です。
数個程度のリンク解除なら、この方法が最も手軽で確実でしょう。
解除したいセルを右クリックして、ハイパーリンクの削除
を選択します。

複数のリンクを解除したい場合は、Ctrl
を押しながら複数セルを選択して、上記と同様に右クリックからハイパーリンクの削除
を選択しましょう。
Excelシート内の全リンクの解除を行うなら、Ctrl
+A
キーを押してすべてのセルを選択してから、ハイパーリンクの削除
を選択してください。
VBAマクロでハイパーリンクの解除|Excelでリンクの解除ができないとき
この方法は、大量のリンクがある場合や、複数のExcelファイルを一度に解除する場合に非常に有効です。
ます、現在開いているワークブックのハイパーリンクを解除していきます。
Sub BreakLinks()
Dim Links As Variant
Dim x As Long
Links = ActiveWorkbook.LinkSources(Type:=xlLinkTypeExcelLinks)
If Not IsEmpty(Links) Then
For x = 1 To UBound(Links)
ActiveWorkbook.BreakLink _
Name:=Links(x), _
Type:=xlLinkTypeExcelLinks
Next x
End If
End Sub
まず、LinkSourcesメソッドを使用して、現在開いているワークブック内の全てのリンクの情報を取得します。
そして、リンクが存在する場合には、BreakLinkメソッドを使用してリンクを解除します。
このコードを実行することで、現在開いているワークブックのすべてのリンクを解除することができます。
それでも解除できないときは…
上記の方法でもリンクを解除できない場合は、Excelファイルが破損している可能性があります。
この場合、Excelファイルを再作成することで問題を解決することができます。
また、それでも問題が解決しない場合は、Excelのサポートセンターに問い合わせるのも一つの手です。
Excelの外部リンク削除
外部リンクを削除するのも基本的には上記の方法と同様です。
また、Ctrl
+ H
で外部リンク検索するのも効率的です。
具体的には、[http://
などの特徴的な文字列で検索して空白に置き換えれば、一気にクリック外部リンクを強制的に削除できます。
ハイパーリンクを生成しないための設定

どうせなら、元からリンクが生成されないようにするのも一つの手です。
本項の設定により、URLやメールアドレスを入力してもリンクが張られないようになります。
まず、ファイルタブを選択してください。

そして、左サイドバーの下にある『その他』から『オプション』を選択しましょう。

すると、『Excel』のオプションウィンドウが表示されるので、『文章校正』から『オートコレクトのオプション』をクリックして下さい。

オートコレクトウィンドウが表示されます。
この中の『入力オートフォーマット』タブを選択し、下の画像のように『インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する』のチェックを外して下さい。

これで自動的にリンクが張られないようになります。
実体験ベースの対策と注意点
Excelのリンク解除は、操作方法を知っていても「なぜかうまくいかない」ことが多いのが現実です。
ここでは実際に遭遇しやすいトラブルや、実体験をもとにした注意点を紹介します。
理論だけでなく、実体験ベースの知識を取り入れることで、現場での失敗を防ぐことができます。
「解除して保存したのに、次回開くと警告が再表示…」のあるあると対策
よくあるのが「リンクを解除して保存したはずなのに、ファイルを開くとまた警告が出る」というケースです。
これは、解除しきれていないリンクが残っているか、Excelが内部的にリンク情報を保持しているために起こります。
こうした場合は、まずファイルを別名保存して試す、リンクの候補を一度すべて値に変換する、あるいは新しいブックにコピーして構造をリセットすると解消しやすいです。
解除前には必ずバックアップ!誤って重要データを壊さない心得
リンク解除を行うと、外部参照の数式はすべて固定値に置き換わります。
これにより、参照先が更新されても自動反映されなくなるため、業務上のミスにつながる可能性があります。解除前には必ずバックアップを取り、元のファイルを残しておくことが重要です。
筆者自身も、バックアップを取らずに解除してしまい、後から「最新データが反映されていない」と指摘を受けて作業をやり直した経験があります。
小さな手間ですが、安心して作業を進めるためには欠かせないステップです。
Excelのハイパーリンクを解除した後の注意点

Excelファイル内のリンクを解除すると、リンクされたデータの更新が自動的に行われなくなります。
これにより、Excelファイルが独立して動作するようになりますが、いくつかの注意点があります。
データの更新
リンクを解除した後は、関連するデータが更新されなくなるため、必要に応じて手動でデータを更新する必要があります。
リンク先のデータが変更されたら、それらの変更内容は手動で取り込む必要があります。
ファイルの移動
リンクを解除すると、ファイルを移動しても、元のリンク先にアクセスする必要がなくなります。
ただし、リンクを解除する前にファイルを移動すると、データのリンクが失われる可能性があるため、リンク解除前にファイルを移動することをお勧めします。
リンクの再設定
リンクを解除したら、必要に応じてリンクを再設定しましょう。
ただし、元のリンク先にアクセスできない場合、リンクを再設定することはできません。その場合、リンクを解除してデータをコピーして使用することが必要になる場合があります。
エラーの修正
リンクを解除すると、関連するエラーが発生する場合があります。
これらのエラーは手動で修正する必要があります。たとえば、#REF!
エラーが発生する場合は、関連するセル参照を修正する必要があります。
この記事の関連リンク集

当ブログでは、新社会人の皆さんが知っておくべきExcelの基本~応用ワザを数多く解説しており、それらをまとめて1本にしたカタログ的な記事を用意しました。
また、Officeスキルを体系的に学べる人気オンラインスクールの特集記事も併せてチェックしてみてください
そして、本記事で紹介した関連リンクはこちらです。
こちらもぜひご覧ください!
FAQ:Excelでリンクの解除ができないときのよくある質問

ここまでは具体的な方法をお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
まとめ)Excelでリンクの解除ができない・リンクが見つからないとき

以上、Excelでハイパーリンクの解除ができない・見つからないときの対策をお伝えしました。
この問題は多くの場合、「リンクがどこに残っているか分からない」ことが原因です。
本記事で紹介したように、非表示シートや名前の定義、入力規則、条件付き書式、図形・グラフなど、セル以外の場所にもリンクが潜んでいます。
検索の工夫(.xl、\、! など)や「ブック全体を対象にした検索」を使えば発見しやすくなり、確実に解除へ近づけます。
「Excelの関数が苦手…」「Wordの文字の位置がズレる!」「説得力あるスライドを作れない」など、苦手意識を感じることはありませんか?

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