本記事では、Excelの行と列の入れ替え方法を説明します。脱・初心者のための必須スキルです!
- Excelで表を作ったけど、横長になりすぎた…
- データの新たな切り口で分析したい
Excelの表操作に長けた人材はビジネスの現場で重宝されます。
なかでも、行と列の入れ替えは、効率的な作業や新たな切り口によるデータ分析のための効果的です。
違う角度でデータを見てみたら、いいアイデアが浮かんできた!
表が見づらくなってきたり、集計しやすい形に作り変えたいときは、「行と列の入れ替え」のテクニックを試してください。
このスキルを身に付ければ、Excel中級者として周りから一目置かれる存在になれるかも!
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Excel表における行と列の入れ替え
データをグラフ化する際、表の行と列の入れ替えによって、見やすさ・分析のしやすさの向上につながることが期待できます。
Excelにはこうした行と列の入れ替え機能が備わっており、入れ替えたい範囲を選択してボタンを押すだけです。
本記事では、田中さん、山田さん、鈴木さんの国語・数学・英語の試験結果を表にしたものを例にして説明します。
それではさっそく、具体的な操作方法を見ていきましょう。
オーソドックスな方法:Excelで表の行と列を入れ替える
- 元の表全体を選択して、コピーする
- 貼り付け先のセルを選択
- 『貼り付け』ボタンをクリック
- 『行と列の入れ替え』ボタンをクリック
- 行と列を入れ替えた表が完成!
では、実際に入れ替わった後の表を確認してみましょう。
下のように確かに教科名(青)と名前(赤)が置き換わっていました。得点データ(黄)もキレイに置き換わっているのが分かります。
Excelの基本・便利ワザが40本!
ショートカットで入れ替える方法:Excelで表の行と列を入れ替える
一般的には上のやり方のようにボタンで操作すればいいのですが、本項のようにショートカットでも実行できます。
こちらのほうが作業効率は向上するので、時短できます。
- 元の表全体を選択して、コピーする
- 貼り付け先のセルを選択
- [Ctrl] +[Alt] + [V]の同時押しで『形式を選択して貼り付け』ウィンドウを表示させる
- [E]を押して、『行/列の入れ替え』にチェックを入れる
- [Enter]を押して完成
最初のうちは、ショートカットでの操作は少し分かりにくいかもしれません。
しかし、慣れればこちらの操作のほうが圧倒的に早いので、一度試してみてください。
TRANSPOSE関数で入れ替える方法:Excelで表の行と列を入れ替える
そして最後にお伝えするのがTRANSPOSE関数で入れ替える方法です。
この方法の最大のメリット&特徴は、元データが変更されたら、入れ替えた後のデータも自動的に更新される点です。
元の表(一番上)の鈴木さんの英語95点を100点に更新する場合を考えます。
下図をご覧ください。
TRANSPOSE関数で作成した表(一番下)の鈴木さんの英語の得点も100点に自動更新されます。
一方、ボタンやショートカットで作成した表(真ん中)は95点のままです。
そのため、データが頻繁に更新されるExcel表の列と行を入れ替える場合は、TRANSPOSE関数を利用しましょう。
TRANSPOSE関数の使い方
このTRANSPOSE関数は配列数式という形式で、使い方に少しクセがあります。
まず次のような表(4行✕5列)の行と列をTRANSPOSE関数で入れ替えた表(5行✕4列)を作成していきます。
- 任意の場所に、5行✕4列のセル範囲を選択する
- 数式バーに
=TRANSPOSE(元の表の範囲)
を入力
- [Ctrl]+[Shift]+[Enter]で入力を確定(←ここがポイント!)
- 行と列を入れ替えた表の完成!
さて、TRANSPOSE関数で行と列を入れ替えることはできましたが、作成された表は装飾が全くない状態です。
そのため、必要に応じて『セルの書式設定』メニューから塗りつぶしや罫線の追加を行ってください。
また、上の表のB8セルには0
が入力されています。これは元データのB2セルが空白だからです。
もしB8になにか項目名を入れるには、元データB2に入力してください。
TRANSPOSE関数の予備知識です。
TRANSPOSE関数を入力した数式バーに注目してください。
関数の両端が{
と}
で囲まれていますね。これが配列数式の特徴です。
配列数式は、[Ctrl] +[Shift] + [Enter]を押して入力を確定することから、それぞれのキーの頭文字を取ってCSE数式とも呼ばれています。
Excelで表の行と列を入れ替える方法のポイント
Excelで表の行と列を入れ替える際のポイントをいくつか挙げます。
これらのポイントを意識することで、Excelにおける行と列の入れ替えがスムーズになります。
- 事前にバックアップを取る
-
行と列を入れ替える際、データが消えたり変更されたりすることがあります。念のため、事前にバックアップを取っておきましょう。
- 重複データに注意する
-
事前に重複データがある場合は注意が必要です。たとえば、同じ苗字があった場合、それが同一人物なのか、たまたま同じ名字の別人なのかを確認しておきましょう。データの精度や分析結果に影響を与える可能性があります。
例えば、顧客ID 001として登録された「山田太郎」が、顧客ID 003「山田太郎」として重複して登録されていると、正確な顧客全体の人数を把握できなくなります。
- 入れ替えたデータの再整理
-
行と列を入れ替えた後、必要に応じてデータを再整理する場合があります。必要に応じて合計や平均を求めるための計算式を入力してください。
また、入れ替え前の表と比較して見づらくなった場合には、列幅や行の高さを調整したり、「セルの書式設定」などで調整しましょう。
Officeソフトの学習は、一人でパソコンに向かってもなかなか継続できないものです。
その点、パソコン教室には初心者歓迎の講座が用意されていて、Word、Excel、PowerPointをゼロから理解できます。
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Excelで表の行と列を入れ替える方法の活用例
Excelで表の行と列を入れ替える方法は、データを整理する上で非常に便利です。
入れ替えたデータを異なる視点で見ると意外な発見があるかもしれません。
具体的な活用事例としては、次のようなものがあります。
- グラフの作成
- 集計表の作成
- フィルタリング
グラフの作成:例えば、年月別の売上データが並んでいる場合、この行と列を入れ替えれば、月ごとの売上を比較するグラフが出来上がります。
集計表の作成:例えば、地域別の売上データが並んでいる場合、行と列を入れ替えれば、各地域の売上を比較する集計表が出来上がります。
フィルタリング:例えば、商品別の売上データが並んでいる場合、行と列を入れ替えれば、特定の商品の売上データだけを抽出できます。
これらの活用例を通じて、Excelで行と列を入れ替えることが、データの分析や整理に非常に役立つことがわかります。
まとめ)Excelの行と列を入れ替える方法
以上、『Excelの行と列を入れ替える方法』と題して、データ整理の必須スキルの一つを紹介しました。
ここでオーソドックスな行と列の入れ替え方法をおさらいします。
手順のおさらいです!
- 元の表全体を選択して、コピーする
- 貼り付け先のセルを選択
- 『貼り付け』ボタンをクリック
- 『行と列の入れ替え』ボタンをクリック
- 行と列を入れ替えた表が完成!
Excelでのデータ整理は重要スキルです。データを制するものはビジネスを制すといっても過言ではありません。
特に、行と列を入れ替えるテクニックは、効率的なデータの加工に必要不可欠なスキルです。
例えば、売り上げデータの分類や家計簿の加工など、日常生活から仕事までの様々なシーンで活用できますよ!
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
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