写真のモザイクのかけかたを知っておくと、プライバシー保護やSNS投稿の安心感がぐっと高まります。
実際、旅行先での写真に他の人が写り込んでしまった経験が私にもありますが、本記事で紹介するモザイク加工することで安心・安全に画像をSNSにアップできました。
- 写真にモザイクをかける基本的な方法
- スマホやPCでできる簡単な画像モザイク加工のやり方
- 超おすすめの国産モザイク処理サイト
実際に本記事のやりかたでモザイク加工すると、こんな感じになります。


ホントにうまくできるかな…
一見すると写真モザイクのかけかたは難しそうに見えますが、Windowsパソコンなら想像以上に簡単にできますよ!
また、画像にサクッとモザイク加工できる神サービスやLINEでモザイクをかける方法もお伝えします!
この記事では、操作・設定方法をわかりやすくお伝えしていきますが、より確実・効率的に上達したい方は、独学以外にも「プロに教わる近道」もあります。
自分にピッタリな学び方を選べば、パソコンの上達スピードは格段に向上しますよ。

- 大手通信企業の元SE
- 業界歴15年のWeb解析士
- 携わったSNSは約100件
- Google Analytics認定資格
写真モザイクのかけかた | 画像のモザイク加工はホントに簡単!

モザイク加工とは、画像の一部を小さな四角いブロック(ピクセル)に分割し、各ブロックの平均的な色で置き換える処理のことです。
この処理により、元の詳細な情報が見えなくなり、プライバシー保護や演出効果を得ることができます。
画像のモザイク加工が活躍する場面
モザイク加工は、主に個人情報やプライバシー保護の目的で広く利用されます。
- 人物の顔: テレビのニュースやSNSに投稿する際、写り込んでいる一般の方や子どもの顔を隠すために使われます。
- 車のナンバープレート: 自動車のナンバーを隠し、所有者情報が特定されるのを防ぎます。
- 住居や建物: 投稿された写真から自宅の場所を特定されないよう、背景の家や建物をぼかします。
- 機密情報: 書類やPC画面に映り込んでいる、公開してはいけない機密情報を隠します。
また、意図的に使うことで芸術的な効果を生み出すこともあります。
写真の一部をぼかしてメインの被写体を際立たせたり、ポートレートの背景をソフトにすることで、一眼レフで撮影したような雰囲気を出すことも可能です。
このように、モザイクは情報を隠す実用的な用途から、表現の幅を広げるクリエイティブな用途まで、幅広く活用されています。
そして、モザイク加工と並行して、次のような画像編集技術を身に付ければ、表現の幅がグーンと広がりますよ。
モザイクの強弱について
モザイク加工は弱すぎると個人情報が透けて見えてしまい、逆に強すぎると不自然で目立ってしまいます。
そんなモザイクの強弱について、多くの画像編集ツールやアプリでは以下の2つのパラメーターが使われます。
- ピクセル数 / セルの大きさ
- 強度(パーセンテージ)
これらの数値はツールによって多少の差がありますが、一般的に「弱い」と表現されるのは、ピクセル数が少なく、強度が低い状態を指します。
ピクセル数(セルの大きさ)
画像を小さな四角形の「ピクセル」の集まりにすることで表現します。この四角形(セル)の大きさを数値で調整できます。
- ▶ 弱いモザイク:5〜15px
-
顔の輪郭や髪の色など、元の画像のわずかな情報が残ります。誰が写っているかは判別しづらいものの、ぼんやりとシルエットが分かる程度のモザイクです。
- ▶ 強いモザイク:30px〜
-
30px以上になると、元の画像の情報はほとんど失われ、完全に判別できなくなります。特にプライバシー保護が目的の場合は、この程度の強度が推奨されます。
強度(パーセンテージ)
ツールによっては、モザイクの「強度」を0〜100%の範囲で調整するタイプもあります。
これはピクセルサイズと似た概念ですが、より直感的に操作できます。
- ▶ 弱いモザイク:10〜30%
-
顔の輪郭がわずかにぼやける程度で、元の画像の特徴が比較的残ります。芸術的な効果や、一部を少しだけ隠したい場合などに使われます。
- ▶ 強いモザイク:50%〜
-
50%以上になると、顔の識別はほぼ不可能になります。個人情報やプライバシー保護を目的とする場合は、このくらいの強度が必要です。
それでは実際に写真のモザイクのかけかたを見ていきましょう。本記事では以下の3つをお伝えします。
- Windows ペイントによる写真モザイクのかけかた
- 写真をアップロードするだけの手軽なモザイク処理サイト
- LINEでのモザイク処理
Windows ペイントによる写真モザイクのかけかた

Windows ペイントによる写真モザイクのかけかたは、ざっくりかける方法と数値を指定した方法の2つがあります。
まずは、ざっくりかける方法を説明した後、数値を指定した方法をお伝えします。
サンプルとして使用するのは、次の画像の顔部分です(ファイルの形式はJPGでもPNGでも構いません)。

モザイクをざっくりかける方法
まず最初にペイントで画像を開いて、画面左上にある選択した部分
をクリック

メニューの中から四角形
を選択

下図のような感じで範囲選択をした後、右下の白い四角にカーソルを当てて、カーソルが両矢印になるようにしてください(下図の赤丸部分)。

そのままクリックしたまま、左上にカーソルを移動させて、選択部分を縮小させます。

そして、カーソルを任意の場所でクリックして、選択範囲のサイズ変更を確定させます。

ここから再度、サイズ変更した部分を四角形選択してください。

先ほどと同じ要領でこの選択範囲を今度は右下に伸ばします。すると、下図のように画像にモザイクがかかります。

結構きれいに画像へモザイク加工できますよね。
今すぐ手軽にできるので、ぜひお試しください。
もしも、『さらに体系的に学びたい!』『独学だけでは不安…』と感じたら、オンラインパソコン教室で確実にスキルを身につけるのもおすすめです。
次は数値指定でモザイクをかける方法を紹介します。
モザイクを数値指定でかける方法
ペイントで画像を開いて、画面左上にある選択した部分
をクリック

メニューの中から四角形
を選択

下図のように範囲選択をしてください。

範囲選択した状態で、ツールバーのイメージグループ内にあるサイズ変更と傾斜
ボタンを押してください。

パーセント
にチェックを入れて、縮小率を20%に設定します(下図)。

そうすると、選択範囲が下図のように縮小します。この状態になったら、いったん画像の任意の場所をクリックして選択状態を解除しましょう。

そして、あらためて縮小された部分を四角形選択。

ツールバーのイメージグループ内にあるサイズ変更と傾斜
ボタンを押しましょう。

パーセント
にチェックを入れて、今度は拡大率を500%に設定します(下図)。

これで、モザイクがかかりました!

数値を指定して確実に実行できます。
手作業によりも確実に、画像にモザイク加工したい場合はこちらの方がおすすめです。
Webサービスによる写真モザイクのかけかた(国産・無料)

ここまではペイントによる写真のモザイクのかけかたをお伝えしてきましたが、実は国産で無料のWebサービスを利用した写真や画像のモザイクのかけかたもあります。
それが、PEKO STEPという無料のWebサイトです。
実はこのサイトはかなりの神サイトで、モザイク以外にも様々な画像加工が一発で完了します。

なんかちょっと不安なんだけど…
Webサイトの利用に不安を覚える方もいるかも知れませんが、大丈夫です。私はもう数年来利用させてもらっていますが、不具合は何もありません。
また、PEKOSTEPにはこんな記載があります。
この画像加工ツールは画像処理を利用者の端末内で行っており、読み込んだ画像を外部に送信することはありません。
ですので、画像の内容がサーバーに記録されたり、外部に漏洩したりという心配はありません。
引用:PEKOSTEP 画像データの取り扱いについて
手軽な画像処理サービスとしてCanvaなどが有名ですが、このモザイクやぼかしについては、正直なところ、PEKOSTEPの方が使いやすいです。
ワンクリックでできるのでとても便利なサイトですよ!
モザイク加工画面を表示させたら、画像をドロップしてボタンを押すだけ!

ペイントで手作業で行うよりもきれいなモザイク加工が可能です。部分的なモザイク加工ももちろんOK。
さらに、画像の背景透明化や集中線の追加も可能です。
ちなみに、集中線とは下の画像のようなやつです。漫画でもよく見かけますね。

サイズ変更、切り抜き、明るさ/コントラストなど様々な特殊効果が一発でできちゃいます。
一度、PEKOSTEPにアクセスして遊んでみると楽しいですよ。
LINEでの写真モザイクのかけかた

実は、LINEでも画像のモザイク加工は可能です。
モザイクの強弱を調整することはできませんが、対象物の特定が困難になるくらい十分な強度はあります。
まず、トークルームを開いてください。そしてメッセージ送信ボックスの左にある画像ボタンをタップしてください。

画像一覧が表示されるので、モザイク加工したい写真を選択しましょう。今回は、下図の赤枠の写真を選択してみました。

画像編集画面の右側に加工ツールが表示されるので、モザイクツールを選択してください。

モザイクをかけたい範囲を指でなぞると、該当領域が白い線で指定されます。

領域を指定したら、モザイクボタンをタップしてください。
下図のようにモザイクがかかります。

これくらいの強度でモザイクがかかれば、場所やモノの特定はほぼできないでしょう。
LINEもこんなに進化してるんですね。
写真モザイクのかけ方のコツ
モザイク加工の効果を最大化するには、ただ処理するだけでなく「適切な設定」と「自然な仕上がり」を意識することが重要です。
プライバシーをしっかり守りながら、不自然さを感じさせない画像モザイク加工のコツをご紹介します。
自然に見せるポイント
モザイク処理を目立たせすぎないための技術的なコツです。
モザイク範囲は必要最小限に 隠したい部分だけを正確に選択し、余分な範囲まで処理しないことで自然な印象を保てます。
例えば顔の場合、髪の毛や首まで含めすぎると不自然になります。
また、強すぎるモザイクは逆に目立つので注意が必要です。
極端に強いモザイクは「何かを隠している」ことを強調してしまいます。判読不可能な最低限の強度に留めることで、自然な仕上がりになります。
顔の場合:しっかりと判別不可能なレベル
- Windowsペイント:元サイズの5-10%まで縮小
- PEKOSTEP:モザイクの大きさ7-10
- 目安:表情や年齢が全く分からない程度
- 注意:髪型や輪郭からも個人が特定される場合があるため、顔全体を広めに処理
ナンバープレート:数字が完全に読めないレベル
- Windowsペイント:元サイズの10-15%まで縮小
- PEKOSTEP:モザイクの大きさ6-8
- 目安:文字の形が崩れて判読不可能
- ポイント:地域名部分も含めて処理すると安全
背景の一部:軽めでも効果的
- Windowsペイント:元サイズの20-30%まで縮小
- PEKOSTEP:モザイクの大きさ3-5
- 目安:何かあることは分かるが詳細は不明
- 用途:看板や標識、建物など場所が特定できないようにする
モザイク加工するときの注意点

モザイク加工を行う際に必ず押さえておくべき重要なポイントです。
- ▶ 元画像のバックアップ
-
モザイク処理は元に戻すことができない不可逆的な加工です。作業前に必ず元画像をコピーして別フォルダに保存しておきましょう。万が一失敗しても、元画像があれば再度やり直すことができます。
- ▶ SNS投稿時における利用規約の確認
-
各SNSプラットフォームには独自の画像投稿ルールがあります。また、モザイク処理をしていても、投稿内容によっては規約違反となる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。
- ▶ 法的観点からの配慮
-
- 他人が写った写真:肖像権の観点から適切な処理が必要
- 公共の場所:一部地域では撮影・投稿に制限があることも
- 商用利用:モザイク処理しても著作権は残存するため注意
Windows ペイントの関連記事

いざというとき役立ちます!
当ブログでは、ペイントの基本~応用ワザを解説した記事を多数用意しています。
それらをまとめた記事は、こちらからどうぞ。

また、本記事で紹介した関連記事は以下からもご覧いただけます。
こちらもぜひチェックしてみてください。
FAQ:写真や画像のモザイクのかけかた

ここまでは具体的な方法をお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- スマートフォンの写真でも同じ方法で処理できますか?
-
はい。スマホからPCに写真を転送すれば、同じ手順で処理可能です。また、LINEで送信するなら、スマホでそのままモザイク加工が可能です。
- PEKOSTEPで処理した画像は安全ですか?
-
一般的な使用では問題ありませんが、機密性の高い画像は念のため、ローカルPCで操作するWindowsペイントをおすすめします。
- 動画にモザイクをかけることはできますか?
-
これらの方法では静止画のみです。動画には専用の動画編集ソフトが必要です。
- Windowsペイントでモザイクが粗すぎて不自然になります
-
縮小率を調整してください。5%で粗すぎる場合は10-15%程度から試し、適切な粗さになるまで調整しましょう。
- 商用利用の写真にモザイクをかけても著作権は大丈夫ですか?
-
モザイク処理は画像の改変にあたるため、著作権者の許可が必要です。商用利用の場合は特に注意が必要です。
- 子供の写真にモザイクをかける際の注意点はありますか?
-
顔だけでなく、制服や特徴的な服装、背景から個人や学校が特定されないよう注意してください。より広範囲の処理を推奨します。
まとめ)写真や画像のモザイクのかけかた | 画像のモザイク加工は意外にすぐできる!

以上、『写真モザイクのかけかた』と題して、 Windows PCのペイントやPEKOSTEP、LINEでの方法を紹介しました。
画像のモザイク加工は、WindowsペイントとPEKOSTEPを使えば誰でも無料で簡単に実現できます。
まずは身近な写真で練習を始めて、徐々にスキルアップを目指してみてください。
コツが分かれば表現の幅がぐんと広がりますよ!
本記事でペイントの基本操作が身に付いたら、次はより高度な編集技術にチャレンジしてみませんか?
自分の生活スタイルに最適なスクールで楽しく学習を続ければ、仕事やプライベートでのスキルの幅がグーンと広がります。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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