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Excel 名前ボックスの使い方(2/2)|関数とプルダウンリストへの利用

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本記事では、前回の記事:Excelの名前ボックスの使い方(1/2)の続編として、関数やプルダウンリストへの応用方法をお伝えします。

本記事は、前回(Excel 名前ボックスの使い方(1/2)|作成・編集・削除)の続編です。

名前ボックスの関数やプルダウンリストへの応用をマスターしましょう!

コツをつかめばめちゃくちゃ便利ですよ!

おそらく、周りにも知っている人は少ないと思います。使い方をマスターすればかなり重宝されること間違いなし!

本記事の内容こそが名前ボックスの醍醐味なので、ぜひご覧ください!

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記事作成:ヤットキ
  • 大手通信企業の元SE
  • 業界歴15年のWeb解析士
  • 携わったSNSは約100件
  • Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
目 次

Excel 名前ボックスの使い方|関数とプルダウンリストへの利用

Excelにおける名前ボックスは、それ単体ではあまり旨味がありません。

関数やプルダウンリストに使うことで大きな威力を発揮します。

それでは、もう少し細かい使い方をみていきましょう。

Excel 名前ボックスの使い方|関数編

本項では、Excelの名前ボックスを関数に組み込む方法をお伝えします。

たとえば、国語、数学、英語における生徒ごとの得点を記録した表があったとします。

この表では国語得点数学得点英語得点という名前ボックスを作成しています。

今から、この表における国語、数学、英語の平均点を、名前ボックスを利用しながらAVERAGE関数で計算してみます。

本来であれば、セルC10、セルD10、セルE10に入力する関数は以下のようになります。

国語平均点(セルC10)=AVERAGE(C3:C9)
数学平均点(セルD10)=AVERAGE(D3:D9)
英語平均点(セルE10)=AVERAGE(E3:E9)

ここで名前ボックスを利用すると、関数の引数に名前ボックスの名称を使うことが可能です。

国語平均点(セルC10)=AVERAGE(国語得点)
数学平均点(セルD10)=AVERAGE(数学得点)
英語平均点(セルE10)=AVERAGE(英語得点)

=AVERAGE(C3:C9)よりも、=AVERAGE(国語得点)のほうが関数の動きが分かりやすくなりますし、記述も簡単です。

もちろん、AVERAGE関数以外でも、引数に名前ボックスを利用できます。

関数の動きがわかりやすい!!

本記事ではめちゃくちゃ簡単な利用例を使っていますが、機会があればこの便利な使い方をぜひ試してみてください!

Excel 名前ボックスの使い方|プルダウンリスト編

さて、ここからはもう少し上級編の使い方をお伝えしていきます。

それは、Excelの名前ボックスをプルダウンリストに応用する使い方です。

単なるリストだけではなく、INDIRECT関数も使いながら複数のプルダウンリストを連動させる方法も分かりやすく説明します。

いっちょやってみるか!

これをマスターすれば、名前ボックスとプルダウンの上級者です!

プルダウンリストへの応用

通常、プルダウンリスト内の項目はひとつひとつ直接入力しますが、名前ボックスを使うことでもっと簡単で正確に設定可能です。

今回は下のような表をサンプルとしていきます。

C13、D13、E13のセルにそれぞれ国語、数学、英語の得点をプルダウンリストから選択できるように設定していきましょう。

また、名前ボックスとして、国語得点数学得点英語得点という名前ボックスを下のようなセル範囲に設定しています。

例として、セルC13に国語得点のプルダウンリストを作っていきます。

まずセルC13を選択した状態で、データタブ>データの入力規則>データの入力規則(V)を選択します。

設定タブの入力値の種類からリストを選びんでください。

そして、元の値の入力欄にカーソルを合わせてください。

その状態で数式タブを選択して、数式で使用の中から、最初に設定した名前ボックスの国語得点を選びます。

そうすると、下図のように国語得点という名前ボックスが自動的に入力されるので、OKボタンを押してください。

これで名前ボックスを利用したプルダウンリストの完成です!

最初は難しく思うかもしれませんが、一度やってみると意外に簡単なことがわかりますよ!

同じ要領で数学と英語も設定してみてください。

複数のプルダウンリストの連動

そして最後に、プルダウンリストの連動ワザをやってみます。

たとえば、下の表において、B3のリストで店舗名を選択すると、C3のリストにはその店舗の社員名のみが表示されるというものです。

まず、B5C5D5から構成される「店舗名」という名前ボックスを設定します。

そして、この名前ボックスを使ってセルB3にプルダウンリストを設定します。やり方は上でお伝えした通りです。

続いて下のように、店舗ごとの社員名に対する名前ボックスを設定します。

セルB6~B9東京
セルC6~C9横浜
セルD6~D9大阪

そして、ここからがミソです。INDIRECT関数を使ってC3にリストを設定していきます。

INDIRECT関数?難しそう…

といっても難しいことはありません。

セルC3にリストを設定するとき=INDIRECT(B3)と入力するだけです。

ここで、INDIRECT関数について説明します。

=INDIRECT(参照文字列,[参照形式])

[参照形式]は省略できます。ここでは入力しなくても構いません。

INDIRECT関数は参照文字列(参照するセル内の文字列)のセル番地やセル範囲を表示します。

今回の場合、参照文字列の引数に=INDIRECT(B3)としていますよね。

これはつまり、『セルB3の文字列で指定しているセル番地やセル範囲を表示してください』という意味です。

そのため、B3のリストで「東京」を選択すると、「東京」というセル範囲(つまり、東京という名前ボックスで定義したセル範囲)を表示してくれるという仕組みです。

この仕組みによって、セルB3に連動してセルC3のリスト内容が変化します。

なんとなく仕組みが分かってきましたか?

何度か使っているうちに勘どころがつかめてくるようになるはずです。

自分でサンプルデータを作ってみると、仕組みが理解できるようになりますよ!

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まとめ)Excel 名前ボックスの使い方|関数とプルダウンリストへの利用

以上、『Excel 名前ボックスの使い方』と題して、関数とプルダウンリストへの利用方法をお伝えしました。

何回も使っているうちに分かってきますので、ぜひご自分でテストデータを使って試してみてください。

それではかんたんに手順をおさらいします。

設定タブの入力値の種類からリストを選ぶ。

そして、元の値の入力欄にカーソルを合わせる。

その状態で数式タブを選択して、数式で使用の中から、最初に設定した名前ボックスの国語得点を選ぶ。

そうすると、下図のように国語得点という名前ボックスが自動的に入力されるので、OKボタンを押す。

また、INDIRECT関数を使う方法は少し難しいかもしれませんが、これは慣れです。

30分も考えていれば、すぐに理解できるようになりますよ!

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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