- Excelのロックのかけ方は?
- Excelでファイルを開くときにパスワードを設定するには?
社内会議での重要決定事項をまとめたExcelファイル、知らないうちに編集されていて焦ったことはありませんか?

ファイルの編集に一定の制限を設けたい…
こんなときはパスワードをかけて無断編集のリスクを減らしましょう。
そこで本記事では、Excelファイルのパスワードのかけ方と解除方法をお伝えします。
※ わかりやすい解説動画を本記事の下部に掲載
なお、その他のExcel 基本・便利ワザについては、《 Excelの使い方講座|基本操作を覚えて脱・初心者!》をご覧ください。
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Excelファイルを無断編集から守る!パスワードのかけ方&解除方法

実は、Excelファイルのパスワードのかけ方には次の2種類あります。
それ以外にも、読み取り専用ファイル(パスワード設定なし)の設定方法もあります。
三者の違いは、パスワード設定の細かさです。
①ブックの保護の場合はもっとも一般的な方法で、パスワードを入力すればファイルの閲覧・編集が可能です。
②全般オプションの場合は、ファイルの閲覧用パスワードと、編集用パスワードを別々に設定できます。
③はパスワードを設定しません。『読み取り専用で開きますか?』とメッセージで促されるだけです。こんな感じです。

ここで『いいえ』を選択するとファイルを編集できてしまうので、セキュリティ効果はありません。
では実際に、Excelファイルのそれぞれのパスワードのかけ方と解除方法をみていきましょう。
パスワードのかけ方その1:ブックの保護 | パスワード1つでファイルの閲覧・編集が可能
まず、パスワードによる閲覧・編集制限をかけるための『ブックの保護』について説明します。
『ブックの保護』を設定したExcelファイルは、開くたびにパスワードの入力が必要になります。
- Excelファイルを開き、『ファイル』タブをクリック

- 左サイドメニューから『情報』をクリック

- 『ブックの保護』をクリック

- 『パスワードを使用して暗号化(E)』をクリック

- パスワードを設定してOKボタンをクリック

- 先程のパスワードを再度入力してOKボタンをクリック

以上でパスワードの設定は完了です。OKボタンを押したらファイルを閉じてください。
そして再度ファイルを開くと、パスワードの入力が求められます。

このパスワードが合っていれば閲覧も編集の両方を自由に行えます。
続いては、よりセキュリティが強固な『全般オプション』によるパスワードのかけ方です。
パスワードのかけ方その2:全般オプション | 閲覧用パスワードと編集用パスワード(書き込みパスワード)を別々に設定
『全般オプション』によるパスワードでは、Excelファイルの閲覧用パスワードだけでなく、編集用パスワードを別々に設定できます。
そのため、先ほどの『ブックの保護』よりもセキュリティ性の高いパスワードのかけ方です。
では実際にやり方を見ていきましょう。
- Excelファイルを開き、『ファイル』タブをクリック

- 『名前を付けて保存』をクリックして『参照』を選択します。

『参照』をクリックすると、下の画像のように左のツリーメニューが表示されます。
- デスクトップ(←任意の場所に変更可)を選択して保存するファイル名を入力

- 画面下の保存ボタンの左にある『ツール』をクリック
- プルダウンメニューの中から『全般オプション』を選択

- 『読み取りパスワード』と『書き込みパスワード』の二つを設定してOKボタンをクリック

この後、読み取りパスワードの再入力が求められます。間違えないようしてください。

そして最後に書き込みパスワードの再入力を行います。

以上の操作が完了すると、『名前を付けて保存』の画面に戻ります。
『保存』を押せば全般オプションのパスワード設定は完了です。ファイルを閉じてください。

さて、パスワード設定済ファイルを開くと、パスワードの入力が求められます。

また、ファイルの編集時にもパスワード入力が求められるはずです。
書き込みパスワード設定が有効になっているか確認して下さい。
番外編:パスワードなしの読み取り専用でファイルを開く
最後に番外編として、Excelファイルを読み取り専用で開く方法を説明します。
なぜ番外編かというと、この方法はパスワードを設定しないからです。
『読み取り専用で開きますがいいですか?』というメッセージを表示されるだけです。

このとき、『いいえ』を選択すれば編集可能な状態でファイルを開きます。
イメージしにくいかもしれませんが、まずは見ていきましょう。
- Excelファイルを開き、『ファイル』タブをクリック

- 左サイドメニューから『情報』をクリック

- 『ブックの保護』をクリック

- 『常に読み取り専用で開く(O)』をクリック

上記の手順を行うと、下のように『ブックの保護』が黄色になるので、そのままファイルを保存してください。

そしてあらためてファイルを開くと、下のようなメッセージが表示されます。
『はい』を選択すると読み取り専用で開きますが、『いいえ』を選択すると編集可能な状態でファイルが開きます。

この方法はあくまで読み取り専用で開くことを促すだけなのでご注意ください。
パスワードを忘れたら絶望的なので要注意!
重要な情報を扱う場合はパスワード設定を行うことで、情報漏えいや改ざんを防止できます。
パスワードは忘れないように管理し、定期的に変更するように注意しましょう。
しかし、もしパスワードを忘れてしまったらどうしたらよいのでしょうか?

あぁぁ!パスワードのメモを失くしちゃった!
結論を言うと、諦めましょう…
拡張子を変更するなど、かなり強引な方法で復元を試みることもできますが、必ずしも成功するとは限りません。
強引にパスワード突破を試すとファイルが破損することもあるので、本記事ではその具体的方法には触れません。

また、パスワードを解析して解除するツールもいくつかありますが、それらを実行することで不正アクセスが生じる可能性もあり、セキュリティリスクが高くなります。
ググればそうしたツールが見つかるかもしれませんが、使用する場合は、ご自身の判断で使用してください。
Excelの基本・便利ワザが40本!
Excelファイルのパスワード設定を解除する方法

Excelファイルを保護する必要がなくなってパスワードを解除したい場合もあります。
本項では、そんな場合のパスワード設定を解除する方法を説明します。
基本的にはどれも、設定したパスワードを消去して上書きするイメージです。
それではいってみましょう!
パスワード解除方法その1:ブックの保護を解除 | ファイルの閲覧・編集ともに可能
まずは、パスワードの設定画面を表示させましょう。
- Excelファイルを開き、『ファイル』タブをクリック

- 左サイドメニューから『情報』をクリック

- 『ブックの保護』をクリック

- 『パスワードを使用して暗号化(E)』をクリック

- 設定しているパスワードをBackspaceで消してOKボタンをクリック

これでファイルを保存すればパスワードを解除できます。
パスワード解除方法その2:全般オプションを解除 | 閲覧用パスワードと編集用パスワードを解除
『全般オプション』によるパスワードは、ファイルの閲覧と編集の両方に制限をかけるものでした。
このパスワードの解除には、閲覧と編集の両方のパスワードを消去する必要があります。
では実際に方法を説明していきます。
- Excelファイルを開き、『ファイル』タブをクリック

- 『名前を付けて保存』をクリックして『参照』を選択します。

『参照』をクリックすると、下の画像のように左のツリーメニューが表示されます。
- デスクトップ(←任意の場所に変更可)を選択して保存するファイル名を入力

- 画面下の保存ボタンの左にある『ツール』をクリック
- プルダウンメニューの中から『全般オプション』を選択

- 『読み取りパスワード』と『書き込みパスワード』の二つをBackspaceで消してOKボタンをクリック

これでファイルを保存すればパスワードを解除できます。
番外編:パスワードなしの読み取り専用を解除
最後に、Excelファイルの読み取り専用を解除する方法を説明します。
- Excelファイルを開き、『ファイル』タブをクリック

- 左サイドメニューから『情報』をクリック

- 『ブックの保護』をクリック

- 『常に読み取り専用で開く(O)』をクリック

上記の手順を行うと、下のように『ブックの保護』が黄色から白色になればOKです。そのままファイルを保存してください。

そして再度ファイルを開くと、下のメッセージは表示されなくなることを確認してください。

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Excelでパスワード設定できない原因と対策 | グレーで選択できない場合

Excelのパスワードを設定できない場合の原因は主に2つ考えられます。
- ファイル形式の問題
- Excelのバージョンによる違い
それぞれを詳しく見ていきましょう。
ファイル形式の問題
古いファイル形式(例: .xls)では、最新のパスワード保護機能が利用できない場合があります。
その場合は最新の形式(.xlsxなど)で保存しなおしてから、パスワードを設定してみてください。
- 「ファイル」タブをクリック
- 「名前を付けて保存」を選択
- 「ファイルの種類」を「Excelブック (*.xlsx)」または適切な形式に変更
- 保存後、改めてパスワード設定
Excelのバージョンによる違い
古いバージョンのExcelでは、パスワード設定の方法が異なることがあります。
利用中のExcelのバージョンを確認し、それに合ったパスワード設定方法を調べてみてください。
関連記事 ≫3ステップのバージョン確認で互換性チェック!
また、マイクロソフトの公式サポートページなどでもパスワード設定情報が掲載されていますので、こちらもあわせてご参照ください。
マイクロソフトの公式 ≫Excel ファイルを保護する
まとめ)Excel パスワードのかけ方3つと解除方法
以上、Excelのパスワードのかけ方と解除の方法を紹介しました。
Excelファイルのパスワードのかけ方には次の2種類あります。
それ以外にも、読み取り専用ファイル(パスワード設定なし)の設定方法もあります。
三者の違いは、パスワード設定の細かさです。
①「ブックの保護」は、パスワードを入力すればファイルの閲覧・編集が可能です。
②「全般オプション」は、ファイルの閲覧用パスワードと、編集用パスワードを別々に設定できます。
③「読み取り専用」はパスワードを設定しません。『読み取り専用で開きますか?』とメッセージで促されるだけです。
いずれの場合も、設定したパスワードは絶対に忘れないようにしてくださいね。
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