今話題のコールドブリューってなに?

コールドブリューは、一言でいうと水出しコーヒーのことです。
その名のとおり、水で抽出します。この響きだけで涼し気な感じがしますね。
時間をかけて冷水で抽出するため、苦味や雑味などを抑えることができ、まろやかでスッキリした味わいを楽しめます。喉が渇いた時にゴクゴクと飲めそうです。
その一方、アイスコーヒーはホットコーヒーを冷やしたものです。
熱湯で抽出するために苦味は強くなりますが、コーヒー豆の深い味わいを楽しむことができます。喫茶店などでゆっくりくつろぎながら味わう場合にピッタリです。
両者の違いを簡単に紹介しましたが、要は、水で抽出したものか、熱湯で抽出したものかという点です。
コールドブリューをはじめて作ってみた!

実は私、コールドブリューの存在を知ってはいたのですが、あまり深く調べもせずにペットボトルや紙パックの市販品に頼ってきました。
しかし、あるとき、とんでもなくマズイものを引き当ててしまいました。
腐っているわけではないのですが、保存料等の添加物の影響により、鼻や舌にベチャっとまとわりつくような味と匂い・・・。
ちなみにそのアイスコーヒーがスーパーなど売られているのをよく見かけますが、そんな状況に『我慢ならん!』と怒りを覚えたコーヒー党の私は、ついにコールドブリュー作りに挑戦することにしました!
コールドブリューの作り方(豆とハリオ製水出しコーヒーポット)

豆の選び方
コーヒー豆には数十種類もの品種がありますが、主な品種は3つです。それがアラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種です。小売店で販売されているのは殆どがアラビカ種で、ロブスタ種は工業用のインスタントコーヒーとして、リベリカ種はごく一部の地域でしか飲まれていません(※)。
ということで、私が購入してきたのもやはりアラビカ種で、酸味があって爽やかな点が好きなのでキリマンジャロを選びました。
また、粉の粒度は中挽きにしました。粗挽きは苦味が少なく酸味が強めになり、細挽きは苦味が強く抽出されますので(※)、お好みにあわせてどうぞ。
水と粉の分量
私はたくさん飲むのでコールドブリュ―を1リットル作ることにしました。
必要な分量を色々と調べてみましたが、それぞれ書いていることが違うんですよね…。仕方ないので、各サイトの平均値をとって1リットルの水に対して85gの粉で抽出することにしました。ちなみに、85gというと結構な体積になります。
普通の大きさのグラス一杯分くらいの体積です。

そのため、小分けするパックのサイズは大きめのものが良いでしょう。ダイソーで販売されている11.0×10.5cmのパックを使用すると3袋分になりました。
ではここで、水と粉の分量の参考値をおさらいします。
豆の種類 | キリマンジャロの中挽き |
水の量 | 85g |
粉の重さ | 1000ml |
粉の入れ方と水出しポット
さて、ここで大事なのがコールドブリュ―を作る水出し用ポットです。一般的には冷水筒とも呼ばれていますが、仕様や値段はピンキリです。
100均で売っている麦茶用の水冷筒でもいいのですが、底に沈んでいるパックの取り出しが大変そうだし、口が狭くて細長い構造なので底が洗いにくいです。また、把手がついていないので注ぐときに手を滑らせてしまうおそれがあります。
そこでまず、ストレーナー(茶こし)がついているものを探してみることにしました。粉を小分けにしたパックをストレーナー(茶こし)に入れておけば後片付けがとても楽です。さらには、口が広くて把手付きの水出し用ポットであればなお良しです。
色々と探していると、希望の条件にピッタリなHARIO(ハリオ)社製の水出しポットが見つかりました。
製品の名称は『HARIO(ハリオ) かご網付き水出し茶ポット』とですが、コーヒーももちろんOK!「かご網」というのが、ストレーナーと呼ばれる茶こしのパーツです。
製品本体は耐熱性ガラスなので、熱湯消毒ができるのでとても衛生的。
さらに、ポットのストレーナー(茶こし)は本体から取り外しができます。取り外したストレーナー自体の分解も可能です。この記事のもう少し下に画像を貼っておきましたので参考までにご覧ください。
私は実店舗で購入したので税込み1,078円でしたが、Amazonなどの通販サイトならもっと安く買える可能性が高いです。
そして、パックに小分けした粉を入れたストレーナーを本体にセットすれば準備完了!
粉の小分けからストレーナーにセットするまでの所用時間は約15分でした。
抽出時間
あとはポットに水を注いで冷蔵庫に入れておくだけです。
なお、抽出効率を上げるためには、冷蔵庫に入れる前に常温で1時間ほど置いておきましょう。常温で1時間抽出すると、こんな感じになりました。濃い目の麦茶のような色合いです。
この段階ですでに結構抽出されていることが分かります。

この後、さらに冷蔵庫で8時間経過したものが下の画像です。
見事にコールドブリュ―の完成!とても美味しそうな水出しコーヒーが出来上がっています!

さっそく一杯…といきたいところですが、その前に市販の紙パックコーヒーと比較してみました。
コールドブリュ―と紙パックコーヒーの比較
まず、コップに入れてその透明度を目視で比較してみます。
左:コールドブリュ―、右:紙パックコーヒーです。

色 | コールドブリュ―の色の方がやや薄いです。むしろ、紙パックコーヒーの方が黒すぎるのかもしれません。 |
香り | コールドブリュ―は、コップに口を付けた瞬間に豆を焙煎した時のスモーキーな香りがフワっと漂いますが、紙パックコーヒーはどうしても紙のニオイが残ります。 |
味 | コールドブリュ―は雑味がないため、かなりスッキリとした飲み口です。 |
コールドブリュ―を一口飲んだ直後に紙パックコーヒーを飲んでみると、その違いが明確に分かります。
私はやはり、香りも味もコールドブリュ―に軍配を挙げます。もちろん、紙パックのコーヒーにも、すぐに飲めるという大きなメリットはあります。しかし、それを差し引いても私はコールドブリュ―を選びます。
今回使ったHARIO(ハリオ)社製の水出しコーヒーポット
今回使用したのは、HARIO(ハリオ) かご網付き水出し茶ポット 1200ml ダークグリーン HCC-12DGです。
主な仕様は次のとおりです。
■メーカー:HARIO株式会社
■原産国:日本
■容量:1200ml
■幅 125mm×奥行 93mm×高さ 290mm
■口径 88mm
■重量 455g
■本体:耐熱ガラス(120℃まで)
■フタ・茶こしフレーム・ハンドル:ポリプロピレン
■茶こしメッシュ:ポリエステル
口が広いので、100均で販売されている少し柄の長いブラシであれば、底を無理なく洗うことができます。

また、中のストレーナーは本体から取り外せます。

そして、ストレーナー自体も分解できるので、洗いにくい底の部分も清潔に保つことができます。

熱湯消毒ができ、かつ、各パーツを分解して洗えるため、夏場でも衛生的に使用できます。また、コーヒーだけでなく、水出し紅茶や麦茶など、他の水出し飲料にも使えそうです。
さて、今回はキリマンジャロを使用してみましたが、どのコーヒー豆でもおいしいコールドブリュ―を作ることができます。私もこれから仕込んで、明日の朝を楽しみにしたいと思います!

また、以外の雑貨についてはこちらの記事にまとめていますので、よければぜひご覧ください!
それではまた次の記事でお会いしましょう!
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