『笛(ホイッスル)』と聞いて多くの方がイメージするのは、↓のようなタイプではないでしょうか。
このようなコルク玉が入ったタイプはピーホイッスル(Pea Whistle)と呼ばれています。
しかし、こんな経験がありませんか?
『音が裏返った…』『息が空振りした…』
笛を吹くのって結構難しいかも…
実は、ピーホイッスルがうまく鳴らない時があるのは吹き方に問題があるからではなく、構造上仕方のないことなんです。
じゃあ、どんなものがいいかと聞かれても悩んじゃいますよね。
そこで本記事では、審判歴・コーチ歴20年の私がこれまでの経験を基にして、聞き取りやすい伸びやかな音色を簡単に出せる、おすすめのホイッスルをお伝えします。
聞き取りやすいホイッスルなら子供たちも的確に動いてくれるので、授業や運動会が盛り上げること間違いなしです!
また、『どこで売ってるの?』という疑問も併せて説明しますので、最後までご覧ください。
\ 校庭に広がるクリアな音色 /
\ 手軽・衛生的でよく聞こえる /
- 選手歴15年、4級審判歴約20年
週末はグラウンドの人。季節関係なく日焼け… - U-12サッカークラブの監督
- 大のCASIO好き!
【教員必見】クリアな音で授業や運動会で大活躍!ホイッスルのおすすめ3つと購入先
ピーホイッスルは百均などで手軽・安価に購入できますが、音色が安定しないのが大きな弱点です。
音色が安定しないのはその構造が原因です。
ピーホイッスルでは、吹き込んだ息により内部のコルクが上下左右に動いて音を発生させていますが断続的です。
布を一枚かぶせたような、ちょっとくぐもった感じがして鮮明ではありません。
一方、サッカーなどの審判が使っている笛はどうでしょうか?
下の動画で実際の音を聞いてみると、そのクリアで伸びやかな音色に驚かされますよ!
音色がこれだけ違う理由は、ホイッスルの構造にあります。
審判の笛にはコルク玉が入っておらず(ビートホイッスル:Beat Whistle)、そのかわりに内部に小さなスペース(共鳴管)を設けています。
一般的な笛 | 玉あり(ピーホイッスル:Pea Whistle) |
---|---|
審判用の笛 | 玉なし(ビートホイッスル:Beat Whistle) |
吹き込んだ息は共鳴管に流れ込み、一定の圧に達するとそこから空気が抜けます。
このときに空気のうねりが発生して音が鳴る仕組みです。
こうした違いによって、ピーホイッスルでは『ピリリィ~』という強弱の付いた音が出ますが、ビートホイッスルは『ピイィィ~』という伸びやかでクリアな音になります。
よく聞こえる笛はどんなものがいい?
ピーホイッスルとビートホイッスルの違いをお伝えしたところで、運動会などで使いやすいホイッスルの条件とはようなものでしょうか?
私はサッカーチームのコーチですが、教員のみなさんとも共通するものがあるはず!
この点について次の3点を実感しています。
- ビートホイッスルの使用
- 伸びやかな音色
- タンギング(ピッピッピッと区切った音を出すこと)
特に3番目のタンギングは運動会での体操や行進のリズムをとるときに大活躍します。
実は、ビートホイッスルの隠れた利点としてタンギングしやすいという点が挙げられるんです。
これら満たせば、聞き取りやすく吹きやすいホイッスルとしておすすめできます。
ビートホイッスルの購入先|100均で買える?
ビートホイッスルは残念ながら100均では売っていません。文房具店にも置いてはいないでしょう。
スポーツ用品店なら購入可能ですが、おすすめはAmazonか楽天です。
というのは、ホイッスルは需要が高いものではないので実店舗では置いていない可能性があるからです。
確実に購入するなら通販を選択肢に含めてください。
またホイッスルは比較的小さいので、ポスト投函してくれるかもしれません(注文時に要確認)。
ポスト投函が可能なら、忙しい教員の皆さんも配達時間を気にしなくていいので気持ち的に楽ですよね。
ホイッスルの吹き方・持ち方・手入れ
教員の方が授業や運動会でホイッスルを使用する際に一番気を付けるべき点は、吹き込む息の強さです。
普段の1.5~2倍くらい強く息を吹き込んでください。
中途半端だとキレイな音になりません。
かなり強めに吹くのが大事なポイント!
このあたりの感覚は実際に経験してみないと分からないので、事前にグラウンドで試してみることをおすすめします。
また、共鳴管から出てくる空気の流れをふさがないように持ちましょう。ホイッスルの側面をつまんでおけば間違いありません。
お手入れに関しては、入れ歯洗浄剤でブクブクさせる方法などがあるようですがちょっと面倒…。
私の場合、ホイッスル全体に水を数回通して食器用洗剤で洗った後、綿棒や爪楊枝を使って吹き込み口の内部の汚れを拭き取っています。
あとは一晩ほど乾かしておけば十分です。神経質にならなくてもOK!
それではお待たせしました!さっそく、ホイッスルのおすすめ3つをお伝えします。
【ホイッスルおすすめ】その1:molten ホイッスル フォックス40
molten ホイッスル フォックス40はかなり吹きやすいホイッスルの代表格です。
画像のとおりコンパクトですが、とてもクリアな音が出ます。
サッカーの審判だとかなり多くの方がこのモデルを使用しています。
1,500円前後で購入できるので、抜群のコスパに感動すら覚える名機といえるでしょう。
音の大きさは106dbです。
実際の音色は↓の動画で試聴してください。
比較的高い音域なので、清潔でクリアな音がグラウンドいっぱいに広がります。
息がそのまま音に変換されていく感覚を味わえるので、このホイッスルを吹くのがクセになるかもしれません!
屋外活動での使用には最適です。
もし、『ちょっと音が高いかも…』と感じるならフォックス40パールがよいでしょう。
上のスタンダードなフォックス40よりも低くてやさしい音色になるよう設計されています。
私のスクールには音に過敏な子供がいて、彼はフォックス40の高音が少し苦手です。
そんなとき、低めの音が出るフォックス40パールを見つけました。
音の高さを低く抑えているので、高音が苦手な子供でも『聞き取りやすい』と言っていました。
実際の音色は↓の動画で試聴してください。
【ホイッスルおすすめ】その2:電子ホイッスル
おすすめホイッスルその2は電子ホイッスルです。
飛沫防止の観点から電子ホイッスルは非常に有用といえます。
ご覧のとおり、かなりスリムなタイプもあります。
しかしこんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
実際のところ、電子ホイッスルってどうなの?
実際に使ってみると、普通のホイッスルと遜色ないと感じました。
音もビートホイッスルにそっくりなので、目をつぶって聞き分けると分からないくらいです。
代表的なモデルの音色を↓の動画で試聴してください。
各社から様々なタイプが販売されています。
なるべくコンパクトなものが使いやすいでしょう。
↓のモデルは赤黄青から選べます。
でも一つ注意点が!
それは音がべらぼうに大きいこと。
想像以上の大音量なので、最初はスピーカー部分をセロテープか指でふさいでから、徐々に音量を調整するのがおすすめです。
ちなみに、moltenの電子ホイッスルのなかでもRA0020はかなりメジャーですが、実際に持ってみるとけっこうゴツいです。
重量は約80gですが、数字以上にズッシリした重さも感じます。
スポーツの審判用としては使いにくいので私はちょっと苦手ですが、運動会での使用ならそこまで不自由さは感じないかもしれません。
飛沫感染防止の観点からは、電子ホイッスルほど授業や運動会での使用に適したものはないでしょう。
このあたりは個人差がありますので、状況に応じて選択するのがベストです。
【ホイッスルおすすめ】その3:molten ホイッスル ドルフィンプロ
おすすめホイッスルその3は、molten(モルテン) ホイッスル ドルフィン。
さきほどのフォックス40の上位モデルで、一回り大きめのサイズです。
このドルフィンには『ゆるく吹くと音が出にくい』というクセがあり、ホイッスルに吹き慣れていないと少し苦労するかもしれません。
そういう意味では中級者用のホイッスルなので、おすすめホイッスルその3としました。
実際の音色は↓の動画で試聴してください。
中級者用のホイッスルのドルフィンですが、いったん吹くコツを覚えると、フォックス40よりもキレイな音がグラウンドいっぱいに広がるのがわかります。
子供や観覧の保護者でたくさんの人がいる運動会におすすめできるホイッスルです。
日常生活ではこうした経験を味わえないだけに、一度これを体験するとかなりの快感を覚えます(笑)
ドルフィンを使いこなすには?
ドルフィンを吹くコツは、ほっぺたを膨らませずに一気に強く吹くことです!
自分の判断に自信をもって息を吹き込みましょう。
中級者用ではありますが、コツさえ覚えれば20~30代の若手教員の方にもピッタリです。
まとめ:【教員の頼りになる相棒】運動会で使うホイッスルのおすすめはこれだけ!
以上、『クリアな音で授業や運動会で大活躍』と題して、教員の方必見のホイッスルおすすめ3つと購入先をお伝えしました。
吹きやすさ・聞きやすさを重視するなら、コルク玉が入っている従来のものよりもビートホイッスルや電子ホイッスルの方が断然おすすめです。
環境や状況に応じてベストなホイッスルを選択してください。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
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