大型家電量販店などで必ず目にするWiMAXや4G/LTEのブース。
実はその内容をよく分かっていない人も多いのではないでしょうか?

ややこしそうで、調べる気力がわかない…
そこで本記事では、『WiMAXとは?4G/LTEや5Gとは?』という方に向けて、モバイルルーターの仕組みをわかりやすくお伝えします。
なお、4G/LTE・5GとWiMAXのモバイルルーターの選び方は、関連記事ビジネス&観光で安心して使える!信頼性重視のモバイルWi-Fi をどうぞ。
なお、4G/LTE・5GとWiMAXのモバイルルーターの選び方は、以下の記事をご覧ください。


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モバイルルーターの概要と仕組み

モバイルルーターを一言で表現すると、外出先でインターネット接続するための通信デバイスです。
SIMカードやeSIMを利用して、様々なデバイス(スマートフォン、タブレット、ノートPCなど)に通信環境を提供します。
外出先でWi-Fiスポットを探し回る必要がなく、手軽にインターネット接続が可能です。

外出先でGoogleマップやメールをチェックできる!
主な使用用途として、次のようなシーンが考えられます。
- Googleマップでのナビゲーション
- Googleドライブでの資料閲覧・編集
- VOD(動画配信サービス)の利用
- SNSの投稿やビデオ通話
- クラウドストレージへのデータアップロード
まずは、WiMAX、4G/LTEや5Gに共通するモバイルルーターの仕組みをお伝えします。
モバイルルーターの仕組み
モバイルルーターの仕組みは基本的にスマホと同じで、その本体には携帯電話会社(キャリア)のSIMカードが挿入されています。
このSIMカードによって基地局と無線通信を行い、インターネットに接続します。

そのため、モバイルルーターでインターネットに接続するには基地局の存在が必要です。
とすれば、『基地局がなくて使えないエリアがあるんじゃない?』と心配になります。
しかしご安心ください!
都市部やその周辺地域、多少の郊外であればモバイルルーターは使えます。
ただし、山岳部では電波が届かないこともあるので対応エリアの確認は重要です。
現在、主要各キャリアは4G/LTE基地局だけでも数十万基を保有しており拡大中です。
携帯電話会社(キャリア) | 4G/LTE基地局数 | 5G基地局数 |
---|---|---|
docomo | 261,756 | 30,899 |
au | 195,565 | 51,968 |
Softbank | 175,333 | 65,366 |
楽天モバイル | 59,767 | 21,593 |
参考:令和5年度 携帯電話及び全国BWAに係る電波の利用状況調査の調査結果の概要について(令和6年1月総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課)
上の調査結果は、2024年に総務省が発表したものを抜粋しました。
これによると、4G/LTEの基地局数はdocomoが首位ですが、5G基地局数ではSoftbankが最も多くなっています。
新興勢力である楽天モバイルはこれからの頑張りに期待といったところでしょうか。
また、5Gの基地局はまだ少ないものの、5Gの移動通信システムがさらに普及すれば、光回線のように超高速・大容量データ通信が可能になります。
これを利用するには、5G対応のモバイルルーターが必要です。
たとえば、5Gによる回線速度が数百Gbpsであっても、5Gに対応していないモバイルルーターであれば、通信速度はそのルーターの最大通信速度までしか出ません。

モバイルルーター選びにどうぞ!
なお、4G/LTE・5GとWiMAXのモバイルルーターの選び方は、関連記事ビジネス&観光で安心して使える!信頼性重視のモバイルWi-Fi をどうぞ。
なお、4G/LTE・5GとWiMAXのモバイルルーターの選び方は、以下の記事をご覧ください。

モバイルルーターはプロバイダー契約しなくていいの?

自宅にインターネットを引いたとき、次の二つのサービスと契約したと思います。
- 回線事業者(NTT東日本・西日本、KDDIなど)
- プロバイダー(So-netやNURO光などのこと)
では、モバイルルーターを利用する場合もこれらのサービスと契約しなければいけないのでしょうか?
結論を言うと、一般的なモバイルルーターの契約では、回線事業者やプロバイダーとの契約は不要です。
その理由は、モバイルルーターでは、回線とプロバイダが一体になっているからです。
そもそも、回線事業者とプロバイダーの役割はどんなものでしょうか?
これを説明するために道路の敷設工事で例えてみます。
まず、回線事業者が土地(回線)を用意します。その上にプロバイダが道路を敷設して車が通行(データ通信)できるようにします。

モバイルルーターでは、この土地(回線)と道路の敷設(データ通信)の両方を兼ねているというわけなんです。
そのため、BIGLOBE WiMAX +5G
や
楽天モバイルといったモバイルルーターと契約すれば、その他のサービスと契約することなくすぐにインターネットにアクセスできるというわけです。
モバイルルーターの活躍するシーン

モバイルルーターは場所を選ばずにインターネット接続できる便利なツールです。
以下に、モバイルルーターが特に活躍するシーンをいくつか紹介します。
- ■ ビジネスパーソン向け
-
- 出張中のオンライン会議
- 外出先での業務資料のダウンロードや編集
- カフェやホテルでの安定したネット環境の確保
- 移動中の仕事(車内や新幹線での作業)
- クライアントとのビデオ会議やプレゼンテーション
- ■ 観光客向け
-
- 海外旅行時のGoogleマップ活用
- レストランや観光地の口コミチェック
- ホテル滞在中のVOD視聴
- SNSやブログでのリアルタイム旅行記録
- 無料Wi-Fiがない場所での安定したインターネット接続
ビジネスや観光で使うモバイルルーターの選び方は、関連記事ビジネス&観光で安心して使える!信頼性重視のモバイルWi-Fi をご覧ください。

4G/LTEや5Gとは?WiMAXとは?違いはここ!

スマホやモバイルルーターでよく目にする4G/LTEと5G、〇〇WiMAX、何がどうなのかよくわかりませんよね。
このあたりを理解しておくと、一般教養としても、最適な一台を選ぶ際にも役立ちます。
4G/LTEってなに?
まずLTEについて説明します。
LTE(Long Term Evolution)は、3G(第3世代移動通信システム)を「長期的進化」させたもので、3Gから4Gに進化する過程で開発されました。
4Gの直前に開発された通信規格であるため、世代的には3.9Gに位置しています。
そのため、4GとLTEはほぼ同義として扱われており、ほとんどの通信事業会社では「4G」表記で統一されています。
この4G/LTEは、モバイル通信技術として現在最も普及しており、既に数多くの対応インフラ(4G/LTE対応の基地局)が敷設されています。

全国どこでも使えるようにインフラ整備(ビルの屋上や独立した鉄塔など)されているため、ほぼ全エリアをカバーしている点がLTEのメリットです。
4G/LTEと5Gの違い
5G(第5世代移動通信システム)を一言で言うと、4G/LTEの進化版です。
データ転送速度、遅延時間、接続可能デバイス数などの面で4G/LTEよりも優れています。
具体的には、従来の4G/LTEの周波数帯域に加え、24GHz以上のミリ波帯も利用しているため、4G/LTEよりもさらに高速で大容量のデータ通信が可能です。
このように、5Gは4G/LTEよりもさらに進化した移動通信システムですが、スマホからネット接続までの流れは基本的に4G/LTEと同様です。

WiMAX(ワイマックス)ってなに?
WiMAXとは、「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略称で、無線通信技術規格のひとつです。
都市全体や広範囲の地域などの広域ネットワーク『WAN(Wide Area Network)』における高速インターネット接続の提供が目的です。

WiMAXはデータ通信に特化しているため、短時間で大容量のデータを通信するのに適しており、具体的には、下り速度は最大4.2Gbps、データ容量は無制限となっています。
ただし、大量のデータ通信や混雑する時間帯は通信速度制限が発生する場合があります。
〇〇WiMAXという色々なWiMAXサービスがありますが、そのサービス内容はどれも同じで上述のとおり、下り速度は最大4.2Gbps、データ容量は無制限です。
WiMAXの主な特徴
WiMAXの主な特徴は以下のとおりです
- 高速データ通信:大容量のデータを高速で通信することに特化しており(下り速度は最大4.2Gbps)、動画視聴やオンラインゲームなども快適に利用できます。
- 工事不要で利用可能:光回線のような工事が不要で、モバイルルーターなどの端末があれば、すぐにインターネットを利用できます。
- 広いエリアでの利用:全国の広いエリアで利用可能ですが、遮蔽物に弱い性質があります。
- モバイル利用に最適:モバイルルーターを利用することで、外出先でも高速インターネットを利用できます。
〇〇WiMAXってなに?色んな種類がある理由

WiMAXの概要がわかったところで、もう一つ疑問が残ります。
それは、WiMAXにはUQ WiMAXとかBroad WiMAXとか色々と種類があって何がどう違うのかという点です。
結論から言うと、この〇〇WiMAXはどれも基本的には同じなんです。
そもそもWiMAXとは、KDDIのグループ会社であるUQコミュニケーションズ社が提供する無線インターネット回線サービスです。
このWiMAXは、UQコミュニケーションズ社の他にも様々な企業が提供しており、UQコミュニケーションズ保有のインフラを借用して運用しています。
これらの会社はWiMAXプロバイダーとも呼ばれ、乱暴な言い方をすればWiMAXの代理店のようなイメージでサービス提供しています。
au | WiMAX 2+、WiMAX +5G |
---|---|
Link Life | Broad WiMAX |
BIGLOBE | WiMAX +5G |
GMO | GMOとくとくBB WiMAX |
たとえば上の表のように、au、Link Life社、GMOインターネットグループ社、ビッグローブ社などがそれぞれ名称を付けてWiMAXを提供しています。
そのため、〇〇WiMAXの中身はどれも同じWiMAX回線なんです。
WiMAXプロバイダーごとに異なるのは月額料金やキャンペーン内容です。
したがって、〇〇WiMAXを選ぶなら、月額料金やキャンペーン内容も考慮して選びましょう。
▼ 最低利用期間なし、契約解除料なし
▼ Borad WiMAXは最短即日発送
4G/LTE・5G、WiMAXの関係
4G/LTE・5GとWiMAXはどちらも無線通信技術です。
両者の通信方式のイメージは下図のとおりになります。

4G/LTE・5GとWiMAXではどちらも、デバイス(スマホ、PC、タブレットなど)とルーター間はWi-Fiで通信を行います(上図の赤矢印)。
そもそもWi-Fiは、数十メートル程度の建物内や限られた範囲(例:家庭やオフィス内など)におけるネットワーク『LAN(Locak Area Network)』での使用を目的としているからです。
そして、通信端末(モバイルルーターなど)から基地局への通信にはそれぞれ、4G/LTE・5GやWiMAXの無線通信技術を使用します(上図の青矢印)。
4G/LTEとWiMAXの違い
4G/LTEとWiMAXの最も大きな違いは、使用する電波の周波数帯域です。
4G/LTEは700~900MHzの周波数帯域の電波を使用しており、障害物を回り込む性質があるため、室内・屋内でも安定した通信が可能です。
また、上述のように全国どこでも使えるようにインフラ整備されている点が強みです。
一方、WiMAXは2.5GHz(ギガヘルツ)の電波を使用しています。
電波は高周波数になるほど直進性が強く通信速度は上がりますが、障害物に弱く、電波が遮断されやすい傾向にあります。
そのため、WiMAXは4G/LTEよりも通信速度とデータ転送速度は速いのですが、山や高い建物などの障害物に弱いという性質が…。

しかし、WiMAXにはプラスエリアモードというLTEオプションがあり、会社的なつながりのあるauの4G/LTEや5G回線が使用可能になります。
WiMAXを4G/LTEに味変するようなイメージですが、このプラスエリアモードは有料かつ通信データ容量に制限があるので注意が必要です。
上記を考慮すると、建物内や地下では4G/LTEや5Gのモバイルルーター、電波が繋がるエリアでは通信速度が高速でデータ容量無制限のWiMAXのモバイルルーターという選び方が一般的です。

モバイルルーター選びにどうぞ!
なお、4G/LTE・5GとWiMAXのモバイルルーターの選び方は、関連記事ビジネス&観光で安心して使える!信頼性重視のモバイルWi-Fi をどうぞ。
なお、4G/LTE・5GとWiMAXのモバイルルーターの選び方は、以下の記事をご覧ください。

まとめ)WiMAXとは?4G/LTEや5Gとは?モバイルルーターの仕組みをわかりやすく説明

以上、『WiMAXとは?4G/LTEや5Gとは?』と題して、モバイルルーターの仕組みをわかりやすくお伝えしてきました。
4G/LTE・5GとWiMAXはどちらも無線通信技術で、両者のイメージは下図のとおりです。

4G/LTE・5GとWiMAXのモバイルルーターの選び方は以下の記事をどうぞ!
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▼ Borad WiMAXは最短即日発送
▼ 契約事務手数料0円
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
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