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CATV(ケーブルテレビ)のインターネットとは

CATV(ケーブルテレビ)のインターネットとは|気になる速度とWi-Fiの仕組み

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この記事の内容
  • CATV(ケーブルテレビ)のインターネットの仕組みを知りたい
  • ケーブルテレビのインターネットの速度か知りたい

自宅にインターネットを引きたいけれど、色んな事情で光の固定回線を導入できない方もいます。

さらにスマホの電波も入りにくい場合は、CATV(ケーブルテレビ)インターネットが有力です。

CATVのインターネットって、実際のところどうなの?

光固定回線ほど速くはありませんが、サイトやYouTube動画くらいなら大きなストレスなく視聴可能です。

また、高齢者はインターネットよりもTVの方をよく観ます。

CATVはネットだけでなく衛星放送も視聴できるので、高齢者にはむしろCATVの方が楽しめるはずです。

そこで本記事では、『CATV(ケーブルテレビ)のインターネットとは』と題して、その仕組みやメリット・メリットをお伝えします。

記事作成:ヤットキ
  • 大手通信企業の元SE
  • 業界歴15年のWeb解析士
  • 携わったSNSは約100件
  • Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
目 次

CATV(ケーブルテレビ)でインターネット、その仕組とは?

CATV(ケーブルテレビ)とは、光回線などのやケーブル(つまり有線回線)を通じてテレビやインターネットを利用できるサービスです。

ケーブルとはこういうものです(実物はちょっと違いますが、こんなイメージでOKです)。

CATVはこうしたケーブルを利用して、テレビ番組や電話、そしてインターネットのサービスを提供しています。

たとえば、こんな感じです。

物理的な線を使うので、電波の届きにくい山間部や離島などでもテレビ放送やインターネットを利用できるようになります。

まず、テレビ放送用のケーブルとインターネット用の光回線ケーブルを組み合わせた線を、ケーブルテレビ局から電柱までつなげます。

電柱からは、同軸ケーブルを使って各家庭まで引き込みを行います(工事が必要)。

自宅内では、分配器によってテレビ用の信号とインターネット用の信号に振り分けられます。

国内ではイッツコムやKCNなどが有名ですが、最大手はJ:COMです。

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快適にインターネットできる?|CATVインターネット速度の目安

快適にインターネットができるかどうかは、下り速度が重要です。

CATVインターネットでは最大通信速度1Gbpsのサービスもありますが、実測値の平均は100~300Mbpsの場合が多いようです。

この理由は、同軸ケーブルの中を通って電気信号を流すからです。

CATVでは同軸ケーブルという線を使って電柱から各家庭に引き込みを行います。

通信はこの線を通じて行うのですが、そのぶん、光ファイバーよりも速度が低下してしまうというわけです。

利用目的下り速度
ケーブルテレビ1Gbps(最大値)※ 実測値は100~300Mbpsのことが多い
メール受信128Kbps~1Mbps
Webサイト閲覧1Mbps~10Mbps
YouTubeなどの動画閲覧3Mbps~25Mbps
テレビ電話・Web会議10~20Mbps
オンラインゲーム30Mbps以上

動きの激しい少ないゲームでは70~100Mbps以上が必要とされることが多く、対戦型のオンラインアクションゲームを楽しむにはギリギリか結構厳しい速度かもしれません。

しかし、サイトや動画の閲覧、メールの送受信くらいなら、CATVのインターネットで問題なく利用できるでしょう。

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光回線に比べてCATVのインターネットは速度で劣るのは仕方ありません。

しかし、山間部などでも安定しているというのは大きなメリットでもあります。

賛否両論あるのは仕方のないことかもしれませんね。

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CATVインターネット、設定は通常の光固定回線と同じ

CATV(ケーブルテレビ)の工事は基本、業者におまかせです。

ただし、パソコンとの接続にはWi-Fiルーターが必要なので、これは事前に準備しておいたほうが良いでしょう。

また、パソコンとの接続設定はそれほど難しくありません。説明書を見ながら行えばインターネットにつなげられるレベルです。

ただし、インターネットが苦手な両親や高齢者にとってはちょっと難しいかもしれません。

最初の設定だけはこちらでやってあげたほうがよいでしょう。

もし時間とれないなら、代行業者に依頼するのもアリ。数千円~の金額で依頼できるようです。

さて、ここで注意点があります。それは最近よく耳にするWi-Fiについてです。

多くの人が「Wi-Fi=インターネット」と理解しているようですが、実はそうではありません。

Wi-Fiとはインターネットのことではない!

まず最初に理解してほしいのは、Wi-Fiはインターネットのことではない、ということです。

Wi-Fiを一言で説明すると、「無線による通信方式」のことです。誤解を恐れずに言うと、赤外線やBluetoothの仲間です。

たとえば、Wi-Fiはこんな使われ方をします。下図をご覧ください。

インターネット回線の工事不要で利用できる、ドコモのホームルーター

本来、PCやスマホでインターネットに接続するには、終端装置(モデム)に有線接続する必要があります。

しかも、終端装置は1台しか接続できません。これではちょっと不便ですね。

そこで、Wi-Fiルーターの出番です。

パソコン(やスマホ)と終端装置の間に設置されたWi-Fiルーターが、複数台が無線で接続できるよう調整してくれます。

Wi-Fiルーターがあれば、CATVインターネットがメチャクチャ便利になるということですね!

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CATVインターネットの代表的な料金プラン

CATVインターネットの料金プランは各社で様々です。

ここでは最大手J:comの下り速度1Gbpsプラン(最小構成)の一例をお伝えします。

インターネットだけインターネット+Netflix
月 額・最初の6ヶ月間は割引適用で月額1,900円(税込)
・7カ月目からは月額 5,258円(税込)
・最初の6ヶ月間は割引適用で月額2,890円(税込)
・7カ月目からは月額 6,248円(税込)
工事費無料無料
事務手数料3,300 円(税込)3,300 円(税込)

1Gbpsの場合、最初の6ヶ月間は割引適用で1,900円(税込)、それ以降は5,258円(税込)です。

初回事務手数料3,300円(税込)が必要ですが、工事費は無料となります。

また、集合住宅 or 一戸建てによっても異なります。詳しくは公式サイトをご覧ください。

色んなプランがあるので、見ているとワクワクしますよ。

CATVの工事内容や所要時間

工事内容は屋内工事と屋外工事の2種類が必要ですが、場合によってはどちらか一つだけでOKです。

  • 一戸建て→屋内工事と屋外工事
  • 集合住宅(マンションやアパート)→屋内工事(※)

※マンションやアパートなどの集合住宅ですでに設備が導入済みの場合は、屋内工事だけでインターネットが使えま

屋内工事と屋外工事のどちらが必要かは問い合わせてみてください。

所要時間は多くの場合、2時間前後です。

屋外工事

一戸建ての屋外工事では、落雷などの影響を抑えるための「保安器」を設置します。

保安器には、落雷による過大な電流の流れ込みを防ぐ役目があります。

これにより、テレビなど電子機器への被害を抑えることが可能です。

保安器の設置が完了したら、自宅内へのケーブル引き込み作業(屋内工事)が行われます。

屋内工事

屋外工事が完了したら、場合によって電波増幅のためのブースターを取付けたり、配線を行います。

同軸ケーブルなどの配線工事になるので立会いが必要になります。

詳しい内容は事前に業者に確認しておきましょう。

CATV(ケーブルテレビ)インターネットのメリット・デメリットとは

一見すると光回線よりもCATVのほうが便利な気がしますよ。

しかし多くの人は、『CATVインターネットのメリット・デメリットとは?』ということが気になると思います。

そこで以下では、良い点・悪い点にフォーカスして詳しくみていきましょう。

デメリット

CATVインターネットのデメリットは次の点です。

  • 速度が遅い
  • 料金が高め

速度が遅い

よく言われるのが、CATVインターネットは速度が遅いということです。

速度が遅い理由は電柱から各家庭に同軸ケーブルを使っているからです(下図の赤い部分)。

電気信号によって情報を伝達させる同軸ケーブルだと、光ファイバーに比べて通信速度が落ちることがあります。

これがCATVインターネットの速度が遅いといわれる理由です。

料金が高い

CATVの料金は少し割高です。

これは、CATV局が回線事業者とプロバイダ事業者を兼ねているのがその理由の一つです。

簡単にいうと、CATVでインターネットを利用する場合は、基本的にはプロバイダ契約が不要になる分、少し割高の料金になります。

とはいえ、最近はずいぶんと改善されており、インターネット利用だけなら5,000円前後で契約できます。

私は光回線を使用していますが、その料金とほとんど変わりません。

回線事業者?プロバイダ?両者の役割

ここでよく耳にするけどよく分からない『回線事業者』と『プロバイダ』について説明します。

一般的に光固定回線でインターネットを使用したい場合、回線事業者が電線から自宅に光回線を引き込みます。

そしてプロバイダーは、引き込まれた光回線を使ってデータ通信できるように設定します。

上記の内容を例えるなら、↓のような感じです。

インターネット回線の工事不要で利用できる、ドコモのホームルーター

つまり、回線事業者が用意した土地(光回線)のうえにプロバイダが道路を敷設して車が通行(データ通信)できるようにするイメージです。

通常、土地を用意する業者と道路を整備する業者は別々ですが、CATV局は両方を兼ねているというわけです。

メリット

CATVインターネットのメリットは次の点です。

  • 光回線のエリア外で利用可能
  • プロバイダ不要
  • アンテナなしでテレビ視聴が可能
  • 有線接続なので通信が安

光回線のエリア外でも利用可能

光回線を利用できる対応エリアは限定されています。

「かなり限定されている」というわけではありませんが、地理的要因で光ファイバーが通っていない地域があるのも事実です。

しかしCATV(ケーブルテレビ)放送局は各地域に点在しているので、光ファイバーが到達していない地域でもインターネットを利用できます。

光回線ほど速いわけではありませんが、サイトや動画の閲覧ならストレスなく視聴可能です。

セット割なども実施されているので、ケーブルテレビでネットを利用すればお得です。

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プロバイダ不要

CATVでインターネットを利用する場合、プロバイダ契約は基本的に必要ありません(稀に、別途プロバイダとの契約が必要になることもあります)。

その理由は、CATV局が回線業者とプロバイダ両方の役割を担っているからです。

そのため、CATVでインターネットの契約をするなら、プロバイダ契約は不要と考えればOKです。

一般的にCATVの料金が高いといわれるのは、これが理由の一つでもあります。

アンテナなしでテレビが視聴可能

地上波デジタルやBS・CSなどの衛星放送を視聴するにはアンテナが必要になります。

しかしCATVに加入して番組チャンネルに申し込めば、アンテナ不要で視聴可能です。

有線で信号を伝達しているため、台風や大雨といった天候の影響を受けず安定して視聴できます。

開通したら、リモートワークや休憩の際、こんなYouTube動画をBGMにしてみませんか?

作業がはかどりますよ!

有線接続なので通信が安定

電波は天候によって通信状況が左右されることがあります。

一方、CATVのインターネットは同軸ケーブルで接続しています。

そのため通信が安定しているのは大きなメリットです。

【要点を1分で】
CATV(ケーブルテレビ)のインターネットとは?その仕組を解説

以上、『CATV(ケーブルテレビ)のインターネットとは?』と題して、その仕組みや速度についてお伝えしてきました。

光固定回線に比べると速度が劣ることは否めません。

しかし、地理的な問題や住宅環境などの理由により光回線を利用できない場合は、有力な選択肢となります。

たとえば、高齢者などテレビのほうになじみのある高齢者にとっては、いろんな番組も視聴できるCATV(ケーブルテレビ)のほうがコンテンツとして楽しめるかもしれませんね。

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