転職や再就職では書類選考が第一の関門です。
当然ですが、再就職を成功させるためには、書類選考という難関を突破しなければ先には進めません。
そして、やっと何十倍という書類選考を通過したとしても、その次には面接というさらなる関門が待っています。
今回はこの第二の関門である面接のコツについてご紹介します。
これをマスターすれば、面接で頭が真っ白になってパニックに陥ることはいでしょう。
いうまでもなく、転職や再就職における書類選考と面接は両方とも大変な難関です。
そこでまずは、書類選考と面接における、ごくごく当たり前の相違点について考察します。
この違いを明確にすることから面接対策のコツを考えていきます。
これを意識するとしないとでは、その後の気の持ちようがだいぶ変わってくるはずです。
応募書類作成と面接の違い

両者における決定な違いは、緊張の度合いです。
応募書類の作成は自分一人で完結する作業です。
そのため、相手の顔を見ないですむ分、対人的な緊張感は全くありません。
たとえパンツ一丁であろうが、タバコを吸いながらであろうが、鼻歌を歌いながらであろうが、どんな態度であっても全くの自由です。
したがって書類が出来上がるまでには時間がかかってしまうものの、相手がいない分、リラックスしながら作業することができます。
では、面接の場合はどうでしょうか?
所用時間は30分~1時間程度、面接官からの質問に答えるだけなので、作業量は書類作成よりもはるかに少ないです。
しかし、目の前に採用担当者がいて、自分の一挙手一投足が常に見られています。
その緊張感は、応募書類作成の比ではありません。
つまり、応募書類作成と面接の最も大きな相違点は緊張の有無です。
緊張をどう克服するか

まずは入念な下準備から
面接対策のコツは、面接官と自然なやり取りができるかということになりそうです。
緊張を感じるのは最初だけです。面接官と会話を交わしていけば、気付かないうちに自然とほぐれていきます。
とはいえ、この最初の緊張感をどう克服するか。
こればかりはどうしようもありませんが、その度合いを少しでも低減させるためには、しっかりとして下準備は必要です。
その準備として、おそらく、面接官からの質問を想定して、その回答例をリストやメモを作っているのではないでしょうか。
そして、想定される質問とは、志望動機、アピールポイント、長所・短所、成功・失敗体験、仕事の進め方などオーソドックスなものです。
またイレギュラーなものも、ネットで数個程集めていれば十分じゃないでしょうか。
些末なことに気をとられすぎない
あともうひとつ、多くの人が気になる点は入室マナーだと思います。
たとえば、ノックの回数、入室後の立ち位置、鞄を置く場所などなど。
しかしこれらは必要以上に気にしなくてもよいと思います。常識の範囲内で十分です。
あまりに神経質になりすぎると、動きがぎこちなくなってしまいます。
それに、ノックの回数が1つ多かったり少なかったり、鞄を置く位置が左右逆だったりしたとして、それにどれほどの意味があるのでしょう。
そんなつまらないことで合否が左右されるとは思えません。もしあなたが面接官だとして、ノックの回数で合否を決めるでしょうか?
些末なことにエネルギーを使うのはやめましょう。
マナーについて書かれたページを前日に一読する程度で十分だと思います。
ここがミソ!
さて、ここからが私の一番言いたい点です。
通常、面接に臨む際に、事前に準備したリストやメモを暗記しようとする人をよく見かけます。しかし、ここに落とし穴があります。
まず丸暗記には時間がかかってりますし、一言一句を正確に覚えることは不可能といっていいです。
また、記憶した文章を口から発すると、どうしても音読しているように聞こえてしまうので、不自然な口調になってしまいます。
そしてなにより、緊張のあまり、せっかく覚えたことが頭から抜けてしまうことが起こりやすいです。
こうなるともうパニックです。
一瞬にして体温が下がり、頭が真っ白になって、言葉が出てこなくなります。
それを回避するための方法として、私が偶然編み出した「キーワード結合法」が有効です。
キーワード結合法とは
ちなみに、「キーワード結合法」というネーミングは私が勝手につけました。
これは文字どおり、その場でキーワードをつなぎ合わせて話すというだけの方法です。
事前準備としてはまず、想定質問集のリストやメモからキーワードだけを抜き出して、それらを覚えていきます。
そして、そのキーワードを実際の面接の場で瞬時につなぎあわせながら話すということです。
これなら文章を丸暗記するよりもはるかに負担は少なく、なおかつ自然な口調で話すことができます。
しかも、万一、キーワードの一つや二つを忘れてしまったとしても大丈夫です。
みなさんの脳みそが瞬時に別の言葉に置き換えてくれ、抜けてしまったキーワードを補完してくれるはずです。
自分が思うよりも脳は賢いです!
実は私は当初、この方法に懐疑的でした。
特にキーワードをその場で瞬間的につなぎ合わせるということは非常に不安でした。
しかし、いざやってみると不思議なことにかなりうまくいきました。
人間の脳みそというのは文章を丸暗記するよりも、キーワードから再構築する作業のほうが得意なのかもしれません。
もちろん、立て板に水のようにペラペラと話すことはできませんが、少なくとも、日常会話のような自然なやり取りが可能になりました。
またこうしたやり取りができた面接は雰囲気もよく、その後の選考が有利に進んだように思います。
そんなこともあり、それ以降、私はずっとキーワード結合法で面接に臨んでいました。
もちろん、この方法で100%面接に合格できるというわけではありません。しかし、面接の苦手意識が払しょくされ、緊張感はかなり軽減しました。
ぜひおすすめの方法です。
みなさんの面接がうまくいくことをお祈りしています。
なお、面接対策の他にも、履歴書、職務経歴書、志望動機などの記事はこちらです。あわせてご覧いただければ幸いです。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
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